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2007年01月10日 (18:50)

映画『2001年宇宙の旅』 (1968年) スタンリー・キューブリック作

今日、映画を見終わり、今から四半世紀以前に見たときは気づかなかったことがわかった。昔は、機械vs人間ないし生命というテーマで、後者の賛歌であると思った。それは、誰でもわかることである。それなら、平凡なテーマに過ぎず、この映画の特異な意味を捉えていない。
 この映画は、知られたように最後に「スター・チャイルド(星の子)」が出てくる。それを単に生命と捉えるだけでは、あまりに浅いというか、むしろ、間違いである。映画に明確に地球外生命(モノリス、石壁のようなもの)に言及されているのだから、これは、地球外生命としての「スター・チャイルド」である。あるいは、宇宙の子、宇宙の永遠の子である。そして、音楽として、有名な、印象深い、リヒャルト・シュトラウスの『ツァラトゥストラはかく語りき』の冒頭が宇宙のイメージとともに流れるので、それと付き合わせれば、これは、超人(哲学者ニーチェ)とも関係することがわかるのである。地球外生命としての「スター・チャイルド」と超人である。つまり、この映画は、地球人を越えた「星の子」=超人の誕生、あるいは、永遠回帰の思想を説いていることがわかるのである。ポスト人類を説いているのである。
 では、流れるヨハン・シュトラウスの『美しく青きドナウ』はどういう意味があるのだろうか。昔見たときは、この有名な音楽が目立った。思うに、一種、映画に日常的親しみを与えているのは確かだろう。宇宙に対する地上の生活というコントラストを与えているとは言えよう。しかし、そのような息抜きのような効果だけなのだろうか。これは、やはり、テーマに関係する。即ち、単に生命の水だけではなく、「星の子」=超人の生命の水ということであろう。おそらく、精神的生命の水と言えそうである(霊的生命とも言えるが、霊という言葉は語弊があるので、使用しない)。しかしながら、そうではないだろう。「スター・チャイルド」=超人は、青い地球を見ているのである。つまり、『美しく青きドナウ』は、地球を指していると見るべきである。『ツァラトゥストラかく語りき』の音楽が、「スター・チャイルド」=超人とコントラストになっていると見るべきであろう。
 だから、両者合わせて、この映画のテーマは、星の子=超人と地球(生命)である。だから、併せて、星の子=超人の地球における誕生を示唆していると思うのである。それは、コンピュータの機械の世界を超えた精神的生命の宇宙を意味していると考えられるのである。ニーチェの言葉で言えば、永遠回帰がテーマである。これは、哲学映画である。

p.s. また、日と月(三日月)のイメージが印象的である。これは、陰陽的世界観を意味すると言えよう。日が火(ツァラトゥストラ)ならば、月は水である。火と水のコントラストで、やはり、この映画のテーマ、星の子=超人の、地球上での誕生と一致すると言える。星の子=超人が日=火であり、地球が月=水である。このテーマは、東大寺二月堂の御水取りのそれと共通である(水と火の結合)。ということで、前衛(シュールリアリズム的映像)且つ伝統的映画である。
 
参考:
2001年宇宙の旅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2001年宇宙の旅
監督 スタンリー・キューブリック
製作 スタンリー・キューブリック
脚本 スタンリー・キューブリック
アーサー・C・クラーク
出演者 キア・デュリア
ゲイリー・ロックウッド
ダグラス・レイン
撮影 ジェフリー・アンスワース
編集 レイ・ラヴジョイ
配給 MGM
公開 1968年
上映時間 139 分
製作国 イギリス
アメリカ
言語 英語
次作 2010年宇宙の旅
allcinema
キネ旬DB
All Movie Guide
IMDb
(■ テンプレート/■ ノート)

2001年宇宙の旅(にせんいちねん うちゅうのたび, 2001: A Space Odyssey)は、スタンリー・キューブリック とアーサー・C・クラーク がアイデアを出し小説版としてまとめ、スタンリー・キューブリックが監督・脚本し、1968年 4月6日 にアメリカで初公開されたSF映画 である。
目次
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* 1 製作から公開
* 2 あらすじ
* 3 映画版と小説版
* 4 使用されている音楽
* 5 科学考証
o 5.1 正しい例
o 5.2 間違っている例
* 6 豆知識
* 7 スタッフ
* 8 キャスト
* 9 関連項目
* 10 参考文献
* 11 外部リンク

製作から公開

1964年 に制作を開始し、アポロ11号 が月面着陸を果たす前年の、1968年 に公開された。作品の結末は非常に難解で、公開直後は興行成績が悪く、キューブリックは再編集を余儀なくされたが、次第に賛否両論の渦を巻き起こし、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている。

また、それまでのSF映画 に対する認識を、根底から覆すような高品質なSFX 技術は、後のSF映画全てに影響を与えていると言っても過言ではない。1968年 のアカデミー賞 特殊視覚効果賞 を受賞、ヒューゴー賞 を受賞した。

日本国 文部科学省 が「特薦」に指定している、唯一のSF映画としても知られている。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

あらすじ

遠い昔、ヒトザルが他の獣と変わらない生活をおくっていた頃、謎の物体がヒトザル達の前に出現する。やがて1匹のヒトザルが物体の影響を受け、動物の骨を道具・武器として使う事を覚えた。獣を倒し多くの食物を手に入れられるようになったヒトザルは、反目する同じヒトザルに対しても武器を使用して殺害する。

時は過ぎ月面で人類が住むようになった現代、アメリカ合衆国 のフロイド博士は、月 のティコクレーターで発掘した謎の物体「モノリス 」を極秘に調査するため月面基地に向かう。調査中、400万年ぶりに太陽光を浴びたモノリスは強力な信号を木星 に向けて発した。

18ヶ月後、宇宙船ディスカバリー号は木星探査の途上にあった。乗組員はデビッド・ボーマン船長ら5名の人間(うち3名は人工冬眠中)と、最高の人工知能 HAL(ハル)9000型コンピュータ であった。

順調に進んでいた飛行の途上、HALはボーマン船長に、今回の探査計画に疑問がある事を打ち明ける。その直後HALは船の故障を告げたが、実際には故障していなかった。2名の乗組員はHALの故障を疑い、思考部の停止について話し合うが、それを知ったHALは乗組員達を殺害する。唯一生き残ったボーマン船長はHALの思考部を停止させたあと、モノリスの件や探査の真の目的を知ることになる。ボーマン船長は一人で計画を遂行、木星圏内で巨大なモノリスと出合い、驚愕の体験を経て人類より進化した存在・スターチャイルドへと進化を遂げる。

(続編の映画『2010年』冒頭によると、月のモノリス発見が1999年、ディスカバリー号内の出来事が2001年。)

映画版と小説版

キューブリックが異星人 とのファーストコンタクトを描く映画を撮影すると決めたときに、その科学考証や共同脚本などをクラークに依頼をした。当初、キューブリックは美術担当として漫画家の手塚治虫 の協力を仰いだが、手塚側が多忙を理由に断ったという(手塚治虫 本人のコメントによるもので、真偽は不明)。

クラークはすでに宇宙人 と人類のファーストコンタクトを描いた、『前哨』という小説を1948年 に発表していた。のちにクラークが発表した「失われた宇宙の旅2001」によると、キューブリックとクラークがアイデアを出し合い、まずはクラークが「小説」としてアイデアをまとめあげ、その後キューブリックが脚本を執筆している。

このため、小説版が原作であると勘違いされることが多いが、小説は映画の公開の後に発表されているし、その小説にはクラーク独自の解釈がかなり取り入れられていることからも、小説版と映画版は明確に区別する必要がある。

* 映画版と小説版の違い

映画と小説版では若干ストーリーが異なっており、例としてディスカバリー号の目的地は、小説版では土星だが、輪の特撮が困難ということで、映画版では木星となった。HAL9000 の反乱の原因や、ラストの展開も、小説版は論理的に説明づけられているのに対し、映画版は謎めいた展開となっている。
これは当初、映画冒頭に科学者らが人類の進化など作中の話題に関して語るインタビュー映像が予定され、また全編にわたってストーリーを解説するナレーションを入れる予定であったものが、過剰な説明が映画からマジックを奪うことを恐れたキューブリックが、インタビューもナレーションもすべて削除してしまったため、何の説明もない映像が映画全編にわたり続くことになったからである。

使用されている音楽

映画 では、リヒャルト・シュトラウス (1864 - 1949)の『ツァラトゥストラはかく語りき 』(Also Sprach Zarathustra)によるオープニングや、月へ向かう場面でのヨハン・シュトラウス2世 の『美しく青きドナウ』、モノリスに遭遇する場面でのジェルジ・リゲティ の『ルクス・エテルナ』、同じくラスト近くでのリゲティの『アトモスフェール』など、全篇にわたってクラシック音楽 が用いられている。

それまで、未来的イメージの電子音楽 などが用いられることが多かったSF映画で、これ以後通常のオーケストラ音楽が主流になるきっかけとなった。

キューブリックは、最初は自らの『スパルタカス』の音楽を手がけた作曲家アレックス・ノース に作曲を依頼し、前半部分まで完成したスコアの録音まで完了していた。しかし、それ以降は一切の連絡もないままノースの音楽を没にし、リヒャルト・シュトラウスなどの音楽に差し替えてしまう。

その上、リゲティには一切映画についての説明や承諾もないまま、彼の曲を4曲も採用した。リゲティが印税 を受け取ったのは、1990年頃になってからだという。

科学考証

正しい例

SFはサイエンス・フィクションの略であるが、科学考証(SF考証 )に耐えうる作品はその一部しかなく、映画では特に少ない。本作は例外的と言えるほど、科学的に正しく描写されている。

また、単に科学的に正しいだけでなく、工学的予測としても秀逸なものもあり、今日の目で見ても感心させられる。科学的に正しい描写としては、例えば次の様な部分が挙げられる。

* ディスカバリー号の全体が細部までよく見える

宇宙空間では空気による散乱 がないため遠くのものであってもボケることはない。しかし、ディスカバリー号の模型は質感をだす等のために十数mのものが使われていたので、通常の撮影方法では全体にピントが合った画像は得られない。
そのため、実際の撮影では、カメラの絞り を非常に絞ることによって全体にピントを合わせた。そして、絞った為に足りなくなった光量を補うために、1コマあたり10分以上の露光時間で撮影された。これは、1秒分の撮影に、露光時間だけで4時間以上をかけたということである。
(ピントのずれによるボケと空気の散乱によるボケは原因の異なる現象である。ピントのずれによるボケは目やカメラの内部の構造によるもので、宇宙においても生じる。上記のように絞り込むことでパンフォーカスの効果によって全体にピントの合ったような像を得る手法は、ピントのずれによるボケを空気の拡散によるボケと混同されるのを避ける為になされたと思われる。)

間違っている例

しかし、一部には雰囲気を出すことを重視する為、あえて科学的に間違っている描写を採用していると思われる部分もある。それは、例えば、以下の様な描写である。

なお、ボーマン船長がポッドからディスカバリー号へ戻る時に、宇宙服のヘルメットなしで真空 中に出るシーンがあるが、これは短時間であれば科学的に可能と考えられるため、ここに含まれるものではない。

* ディスカバリー号の背景で星が動いて見える

ディスカバリー号の速度では、背景の星が動いて見えるはずはないが、この描写を止めるとディスカバリーが進んでいるのか、止まっているのか分からない為と思われる。(なお、速度が非常に速い場合でも、相対論 的に正しい描写では、背景の星が動くことはない。)

* ディスカバリー号の影の部分が見える

通常、影の中にあるものを見ることができるのは、周囲の物体で散乱あるいは反射 された光が影の部分にも到達しているからであり、周囲に物体のないディスカバリー号は、太陽光およびディスカバリー号自身の光が直接当たらない部分は何も見えないはずである。
影の内部が見える状態に慣れている人々には、科学的に正しいディスカバリー号の描写では、状態が理解しにくいためと思われる。

* ディスカバリー号に放熱板がない

宇宙空間での廃熱は輻射 による方法しかないため、広い放熱板が必要なはずである。放熱板のあるディスカバリー号のデザインも検討されたが、どうしても”翼”に見られ「宇宙空間で役立たない翼がある!」と思われる危険性があったので、やめた。

また、技術的な問題でやむをえなかった事例もある。以下はその例である。

* 月面でのロケット着陸に伴う逆噴射時に、周辺に砂煙が立っている

月 面という真空中では、砂など何かの反動で舞い上げられたものはいかに小さくとも、全て空中に漂わず放物線 を描くように落下する。これを撮影するには、1960年~1970年代というCG などがない時代ではセット中の空気を抜く必要があるが、技術や予算の問題で不可能であったためと思われている。

豆知識

* フロイド博士が宇宙ステーション「5」からテレビ電話をかけるシーンに登場する博士の娘は、キューブリック監督の実の娘(ビビアン・キューブリック)である。
* 『美しく青きドナウ』に乗って現われる地球軌道上の人工衛星 は、最初の台本では各軍事大国の「核爆弾 」であった。それらをスターチャイルドが除去するラストシーンが予定されたが、キューブリック監督の前作『博士の異常な愛情 』の有名なラストシーンを連想させることもあり変更になった。

スタッフ

* 製作 ・監督 :スタンリー・キューブリック
* 脚本 :スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク
* 撮影監督:ジェフリー・アンスワース
* 特殊効果監督:スタンリー・キューブリック
* SFX :ウォーリー・ビーバーズ/ダグラス・トランブル /コン・ペダースン/トム・ハワード
* 特殊メイク :スチュアート・フリーボーン

キャスト

* デビッド・ボーマン船長:キア・デュリア
* フランク・プール:ゲイリー・ロックウッド
* ヘイウッド・フロイド博士:ウィリアム・シルベスター
* HAL9000声:ダグラス・レイン
* 月を見るもの(ヒトザル):ダニエル・リクター
* フロイドの娘:ビビアン・キューブリック

関連項目

* 2010年宇宙の旅
* 2061年宇宙の旅
* 3001年終局への旅

参考文献

* アーサー・C・クラーク 『決定版 2001年宇宙の旅』 (全面改訳版) ISBN 415011000X
* ―― 『失われた宇宙の旅2001』 (草稿など) ISBN 4150113084
* ジェローム・アジェル 『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』 ISBN 4789712753
* ピアーズ・ビゾニー 『未来映画術「2001年宇宙の旅」』 (もう一つのメイキング資料集) ISBN 4794963033
* 巽孝之 『「2001年宇宙の旅」講義』 ISBN 4582850928
* 町山智浩 『映画の見方がわかる本―「2001年宇宙の旅」から「未知との遭遇 」まで』 ISBN 4896916603

外部リンク

* 「2001年宇宙の旅」ホームページ@早川文庫
* SF映画データバンク
* Underman's 2001 (en)
* 2001: A Space Odyssey Internet Resource Archive (en)
* Internet Movie Database: 2001: A Space Odyssey (1968) (en)

"http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85 " より作成

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