2008年10月21日 (06:52)

リーマンのCDS清算、地域金融機関に数千億円の損失発生も

リーマンのCDS清算、地域金融機関に数千億円の損失発生も

10月16日19時31分配信 ロイター

リーマンのCDS清算、地域金融機関に数千億円の損失発生も

拡大写真

 10月16日、リーマンのCDS清算で地域金融機関に数千億円の損失発生も。写真は先月撮影された都内のリーマン日本法人(2008年 ロイター/Toru Hanai )
 [東京 16日 ロイター] 経営破たんしたリーマン・ブラザーズのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の清算が世界規模で金融機関に予想以上の損失を与える可能性が出てきた。
 信用リスクを取る売り手が、多額の損失を被るとみられている。日本ではリーマンの破たんリスクに関するCDS自体の影響は限定的とみられているが、そのCDSを再組成したCDO(債務担保証券)が元本割れとなっており、これを買った地域金融機関に合計数千億円規模の損失が出る、との見方がある。リーマンの社債デフォルト(債務不履行)と合わせて金融機関には大きな負担となっている。
 <リーマンCDSの損失、世界規模で7000億─8000億円>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000553-reu-bus_all

2008年10月17日 (17:19)

対称性と非対称性:雌雄分離の力学:新母権世界又は父権包摂的新母権世界の構築へ向けて

対称性と非対称性:雌雄分離の力学:新母権世界又は父権包摂的新母権世界の構築へ向けて

テーマ:自己認識方程式(i)*(-i)⇒+1関係

ノーベル物理学賞をとった南部氏の「対称性の自発的破れ」理論であるが、これは、Media Pointの様相と見ることができることは先に述べた。自己認識方程式自体がそれを表現していると言えよう。(+i)*(-i)⇒+1において、左辺が正に、対称性であり、⇒が自発性であり、+1が破れである。これは端的に物質や自己の形成を意味するのである。
 私が問題にしたいのは、能動性と受動性の関係である。あるいは、雌雄性別形成の発生因である。単性生殖(処女生殖)もあるので、注意が必要である。
 雄だから、能動的であるとは、当然必ずしも言えないことは自明である。精神と身体との区別が必要であると考えられる。
 ここで作業仮説であるが、+iを能動性、-iを受動性としよう。そうならば、+1とは、能動性と受動性が調和合一したものと言えよう。ユング心理学の個体化に相当する。
 父権主義とは、一見、能動性に傾斜しているが、根本的にそうなのだろうか。逆ではないだろうか。雄・男性の根本は受動性ではないだろうか。そして、雌・女性の根本は能動性ではないだろうか。
 私は父権主義を批判し、母権主義(母系主義)を肯定評価しているが、後者にはバランスを見ているのであるが、今の考えでは、さらに母権主義とは、原理は能動性+iではないかということである。即ち、これまで、母権主義には、+1の調和バランスを見ていたが、今は、能動性+iではないだろうかということである。だから、父権主義の根本は受動性-iとなる。
 私が今思っているのは、父権主義の根因は-iであるが、-iが反動したものが父権主義として現われたのではないだろうかということである。
 本体の-iを否定するので、+iとなるだろう。そして、これが、根源の+iと積となり、-1となるのではないだろうか。
 では、母権主義は、本体が+iであるが、それが、父権主義によって否定されて、-iとなっているのである。そして、-iの自乗で、-1となるのである。
 以上は思考実験に過ぎない。
 ここで、これまでの発想から言うと、母権主義は本来、+1の調和主義である。これまで示唆したように、この調和の智慧が、太古から伝承されてきたと考えられる。それが、仏教の般若であり、グノーシス等におけるsophia(叡知)、等々ではないだろうか。
 聖書にしろ、神話にしろ、この母権的叡知を下敷きにして、いわば、父権主義的に反転させているとみることができる(参照:ジョゼフ・キャンベルの神話学)。有名なD. H. ロレンスの『黙示録論(アポカリプス)』も、ヨハネ黙示録の「考古学」であり、基層・古層の母権的叡知ないしは東洋的叡知を発掘しているのである。
 さて、本件であるが、女性の対称性の破れとは、調和的であるが、男性の対称性の破れは、-iの傾斜があり、不調和的ではないだろうか。-iという受動性へ傾斜しているので、反動的な能動性(虚栄心等)を形成するのではないだろうか。平明に言えば、強がりである。虚勢である(石原都知事を見ればいいだろう)。コンプレックスの裏返しの優越感志向と言えよう。
 思うに、女性の調和叡知に劣等感を感じた男性が反動的能動性を形成して、父権主義を生んだのではないだろうか。
 典型がヤハウェである。しかしながら、この反動的能動性があったからこそ、文明が生じたのである。これは、父権的知性の形成であり、物質科学・技術を生んだのである。
 何度も言うが、母権主義だけでは、「進歩」はなかったと言えよう。しかし、今は、このヤハウェ的父権文明=同一性主義金融資本主義が崩壊して、新たな母権的世界が生まれようとしていると言えよう。しかし、自発的な破れであるから、行為しないものは、没落・零落する運命である。
 PS理論は、この新母権的世界を指導する理論となろう。

p.s. この新母権世界であるが、最高に注意すべきは、同一性科学(物質科学・技術)を包摂した差異科学・技術的世界となるのであり、これは、父権主義を包摂した新母権主義ということである。包摂ないしは超越的包摂ということがキーポイントである。

2008年10月16日 (14:51)

差異通貨論:新ブレトン・ウッズ体制に関連させて

差異通貨論:新ブレトン・ウッズ体制に関連させて

テーマ:差異通貨・貨幣論

再掲である。

****************************

Sat, September 22, 2007 20:19:05
同一性資本から差異資本へ:量的経済から質的経済へ:トランス・モダン差異共生経済へ
テーマ:差異通貨・貨幣論 サブプライムローンという現代の金融工学を駆使して造られたローンであるが、実質は、貨幣の古典的形態の問題から出ていないと考えられるのである。つまり、リスクを分散させて証券を多発したのであるが、結局、目指しているのは、交換価値=量的価値の増加・肥大化に過ぎないのである。古典的な貨幣の仕組みから脱皮していないのである。小手先の技術が発達しただけなのである。
 さて、そこで、サブプライムローン問題に関係させて貨幣について、新たに、プラトニック・シナジー理論から考察してみよう。
 私は、サブプライムローンは、シェイクスピアの『マクベス』の魔女の予言とマクベスの関係と類似していると直感した。これは何を意味するのかと言えば、構造として貨幣が喚起する、期待の地平(投機の地平)があるのであり、この期待の地平(魔女の予言の地平)において、同一性(連続的同一性)である貨幣(資本)が拡大・成長・肥大化するのである。
 この拡大・成長・肥大化は、当然、量的増加であり、同一性構造における増大である。なぜ、この期待の地平において、増大化するのかと言えば、それは、同一性構造が自我の構造であり、端的に、自我欲望の構造であるからということになる。
 貨幣(資本)は、同一性構造=期待の地平において、自我欲望と結合・融合しているのである。ここでは、投機と妄想は区別がつかないだろう。だから、「魔女の予言」なのである。
 近代合理主義においては、合理的な投機と妄想的投機の区別がつかないのであり、バブルが必然的なのである。ここでは、合理性と妄想が同次元なのである。
 なぜ、合理性と妄想が同次元になるのかと言えば、端的に、同一性構造=期待の地平が基盤にあるからである。同一性構造とは、抽象・一般的構造、抽象的量的構造であり、同一性(=貨幣)は無限に拡大しうるのである。つまり、抽象・一般・量的価値=近代合理性が無限に増加しうるという妄想を生むのである。
 このような近代合理主義的貨幣論に留まっているので、金融工学を駆使しても、サブプライムローン問題という古典的なバブルが発生するのである。
 この問題は、結局、貨幣における交換価値という同一性価値の増大に留まっていることから発しているのである。差異的価値へと転換しないために、同一性の量的価値の無限の拡大を志向して、バブル化して、崩壊するのである。
 金融資本の投資家が、量的価値しかもっていないから、このようなことが起きるのである。差異的価値へ盲目なのである。ここで、現代哲学を考えてみると、ポスト・モダンは、脱同一性=差異を志向した。これは、単純に言えば、貨幣の同一性(近代合理主義)からの脱却を意味している。
 しかしながら、これまで述べたように、ポスト・モダン哲学は、同一性を生み出す連続性から真に脱却できなかったのである。思うに、リスクを細分化して、拡散させる金融工学は、ポスト・モダン哲学と同じではないかと思えるのである。リスクの細分・拡散化とは、同一性的差異(連続的差異)の形成を意味するのではないだろうか。連続的差異をたくさん作っても、結局は、微分に過ぎず、同一性自体は変わらないのである。元の木阿弥である。
 結局、純粋な、絶対的差異(超越的差異)へと転換できないことから、現代の資本主義の混沌が生まれていると考えられるのである。トランス・モダンへと転回できないでいるのである。
 絶対的差異への転換、これは、量的価値(交換価値)から質的価値への転換を意味する。そして、プラトニック・シナジー理論からは、差異は即非・共振性をもつので、差異共生主義へと転回することが考えられるのである。これは、新共同体(新共生体)を意味するのである。
 貨幣・資本は今や、新たな共同体・共生体形成へと振り向けられる必然性があるのである。成長という用語を使うならば、量的成長から質的成長へとパラダイム・シフトすべき時に至っているということである。比喩的に言えば、蛹から蝶へと成虫化すべき時に至っているのである。
 貨幣・資本は、同一性価値に基づく量的成長から差異的価値に基づく質的成長へ変換するために、投資される必要があるのである。この差異的価値への転換のために、差異的経済価値の法律が必要となると考えられるのである。差異共振性・差異共生性のために使用される投資は優遇されるように法律化すべきなのである。
 私は、単なる寄付ではいけないと考えられる。寄付=贈与は、実は一種の負債である。というか、根源的な負債であろう。寄付される方は、負い目があり、寄付する方は寄付される方に対して、権力をもつのである。あるいは、逆の関係となろう。どちらにしろ、主従関係である。
 ということで、近代合理主義/ポスト・モダン=魔女の予言(サブプライムローン)からのエクソダスとして、トランス・モダン=差異共振主義へとパラダイム・シフトする必然性があるということである。
http://ameblo.jp/renshi/entry-10048167048.html

****************************
金儲けと「同一性=自我」欲望:Kaisetsu氏の銀本位制と有限化
テーマ:差異通貨・貨幣論
私の今の直感では、金儲けに奔走する人間は、「同一性=自我」主義に陥るということである。金は同一性=交換価値であり、すべてをそれに還元する。極端な例が守銭奴である。
 ここで政治について言うと、自民党は金のこの魔力に長い間浸かってきたので、国民の痛みという差異が認識できなくなっていると思える。
 金はこの世でいちばん危険なものである。悪魔である。しかし、この悪魔は天使にもなる。デリダがプラトンのファルマコン(パルマコン)の両義性について述べたが、ファルマコンの典型は金であろう。毒薬であり、良薬でもある。
 金は、だから、麻薬・ドラッグに近い。また、ギャンブルにも近い。この金の魔力を極力減らすことを考えないといけないだろう。アメリカの軍需産業は、戦争経済という悪魔経済を形成しているが、それも、金の魔力である。イエスがカエサルのものはカエサルへと貨幣について述べたのはある意味で正しい。
 結局、「同一性=自我」欲望と金が密接に結びついていて、差異が押さえられてしまうのである。これが、ハイデガー的に言えば、世人の様態である。 Kaisetsu氏は、銀本位制を提唱されているが、それは、明敏である。つまり、「同一性=自我」欲望が、抽象的な金=交換価値と融合して、無限欲望幻想へと駆り立てるからである。銀本位制ならば、本来伝統的な通貨制度であり、「同一性=自我」欲望を銀という金属に有限化できるので、無限欲望幻想を押さえることができるのである。
 また、環境問題も銀本位制によって解決できる可能性が生まれるだろう。何故なら、環境は有限であるからであり、「同一性=自我」欲望を限定することで、環境の有限性へと目覚めることが可能になるのである。
 環境問題は、今日、とりわけ温暖化として問題化しているが、結局、社会全体において、どうやって差異化をもたらすかにかかっているだろう。PS理論がこのための指針をもたらすと考えられるのである。結局、実践的問題として、「同一性=自我」欲望の「世人」をどう矯めるのかである。これが難しい。
 自民党は「同一性=自我」欲望に麻痺しているから、これを矯めるのはほぼ不可能であろう。イエスが言ったように、「死者は死者によって埋葬させよ」であろう。差異をもった新しい力をより進展するようにもって行く方が建設的である。
 Let Identity=Ego Desire bury itself.
 Let Difference create new future!
http://ameblo.jp/renshi/entry-10042725611.html


****************************
Thu, March 01, 2007 11:15:16
ウイリアムズ・ジェニングズ・ブライアンで、金本位制に苦しむ農民の利益を代表して銀本位制を唱えた
テーマ:差異通貨・貨幣論
 「オズの魔法使い」の主人公の少女ドロシーは自分の愛犬トトとともに竜巻により家ごと吹き飛ばされます。砂漠に囲まれた美しく不思議なオズの国に住む邪悪な「東部の魔女」の家の上に落ちて、魔女は死にます。そして少女はオズの国にあるエメラルド・シティを目指します。その途中頭脳を必要とする「かかし」や、心を欲しがる「ブリキの木こり」、そして弱気な「ライオン」に会い、頼りにされますが、少女は自分の故郷カンザスに帰りたがります。「北の妖精」に助けられもしますが、「東部の魔女」のためにドロシーに復讐を誓う同じく邪悪な「西部の魔女」に邪魔されます。ドロシーは「東部の魔女」が残した「銀の靴」に強い力があることを、優しい「南部の魔女」から教えられ、その靴を履き砂漠を越えてカンザスの故郷に帰ります。

 私はつい最近までこれは完全に童話の世界の物語と思っていましたが、そうではなくて当時の世相をもじった寓話であるとの評論家ヘンリー・リトルフィールドの論評を読んで驚いたことがあります。その一部を紹介します。

 『19世紀後半は南北戦争後の共和党政権時代で政治家と資本家が幅を利かしておりました。「トムソーヤの冒険」の作者マーク・トウェインはこれを「金ぴかの時代」と呼んでおります。特に中西部一帯では1885年から87年までの間熱波と寒波が襲い、多くの牛が死んだため牧場主が破産、カウボーイは失業した他、1890年から94年にかけては、鉄道や企業の倒産が続いたため、失業、ストライキ、暴動が起こり、デフレが続くと言った時代背景がありました。登場人物は当時アメリカを構成した人物やグループを擬人化したもので、例えば、死んだ「東部の魔女」は破産した銀行家か大牧場主、「西部の魔女」は裕福な農場主または鉄道会社、「かかし」はカンザスの農民、「ブリキの木こり」は単純な労働の結果非人間化した東部の金属労働者、弱気な「ライオン」は 1896年の大統領選挙でポピュリスト党の大統領候補となったウイリアムズ・ジェニングズ・ブライアンで、金本位制に苦しむ農民の利益を代表して銀本位制を唱えたが、黒人グループを追い出そうとする党内勢力を押さえきれなかった弱気が災いして支持を集められず敗退して、党勢が衰えて行ったことをもじったもの等々。エメラルド・シティの緑はアイルランドの象徴であり、当時東部で差別されて西部に移住したアイルランド系市民を示している。』
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/staff/hokubei/h_45.html
http://ameblo.jp/renshi/entry-10026852429.html

****************************

マルクスの価値形態論とスピノザ&ドゥルーズの身体・差異の哲学の比較:
テーマ:差異通貨・貨幣論
以下は、2003年8月21日の日付がある。
______________________________________

マルクスの価値形態論とスピノザ&ドゥルーズの身体・差異の哲学の比較:

前者は、資本主義力学における形式論理、様態であろう。そして、これは、
象徴界=二項対立と結びついているだろう。今村仁司の第3項排除論はこれを説明するものだが、これは、いわゆるポスト構造主義的な考えだろう。つまり、根源の差異を排除して、二項対立、二元論が形成されるということだ。デリダなら差延であるが。このように考えると、マルクスの価値形態論とは、資本主義の構造主義分析である。貨幣という商品が排除される。では、貨幣とは、となる。これは、ドゥルーズ的に言えば、差異を隠蔽している代用物であろう。
人間と人間、人間と自然との関係における力の源泉を隠蔽するような代用物であろう。(「乖離の現象学」からすれば、情動や欲望の言い換え、メタファーやメトニミーに相当するのだろう。)とまれ、差異を同一性に変換する「イデア」=抽象作用である。そう、悟性作用と言っていいだろう。数的な作用である。計算作用である。合理化作用である。言語作用である。差異、単独性の排除がある。この排除を隠蔽する作用の一つの要として貨幣があると言えよう。つまり、貨幣とは、差異排除的同一化作用の経済的手段である。これは、抑圧力=暴力・支配力・権力=死の欲動と一体である。(ゲゼル会の森野氏によると、価値形態論もプルードンからの剽窃ということになるようだが、ここでの問題は価値形態という資本主義経済力学における構造性であるので、発見者がマルクスであろうが、プルードンによるのであろうが、かまわない。)
以上のように考えると、資本主義を脱するには、ドゥルーズ的な差異哲学に立たないといけないだろう。また、脱資本主義貨幣論が必要だろう。同一性の貨幣でなく、差異としての貨幣が必要である。(この点は、ゲゼル的な発想が役に立つだろう。しかし、問題は、差異のための新しい貨幣・通貨が必要ということである。だから、そのための差異経済連合が必要であろう。
とまれ、差異が先立たないといけない。シュティルナーのエゴイスト、唯一者である。このように見ると、柄谷氏は、問題の核心に近づいていたのだが、マルクスとスピノザ/ドゥルーズを連結することができなかったと言えよう。マルクス的な経済的唯物論に囚われているかぎり、この連結ができないだろう。柄谷氏は、ここで行き詰まってしまったと思う。【価値形態論の構造主義は、カントの超越論性・先験性と、柄谷氏が説いたように、通じるのであり、彼は、必然的に、マルクスとカントを結びつけた。だから、この点で、柄谷氏は、マルクスの後継者である。(ドゥルーズの「構造主義とは何か」を読まないといけないだろう。)しかし、彼の直感が捉えていたスピノザやシュティルナー性は切り捨てられてしまった。ドゥルーズ研究を継続すれば、問題を解決できたかもしれない。やはり、なにかあせって、もっていたものを合理洗浄化して、整合性のあるマルクス構造主義=カント超越論と価値形態論―地域通貨―アソシエーションへと帰結したと言えよう。思うに、柄谷氏のあせりとは、冷戦後のグローバルな展開によるのではないだろうか。】つまり、力の源泉は、差異にあるのであり、価値形態論から差異論へと発展しなくてはならなかったのである。そして、今フーリエを読んでいて思うのだが、内在平面の力、差異の力とは、連合へと向うということだろう。フーリエの情念引力と差異力(スピノザ化した能動的差異力としよう)は通底すると思う。もともと内在平面において、個体と個体は連結しているのだが、現象界においては、反発しあう。二項対立・同一性的な反動である。しかし、差異を発芽させるとは、内在平面の力を喚起することであり、現象界における連結を目指すと言えよう。それは、ガタリ的に言えば、カオスモーズを活性化することであり、ここが現象界に近い連結の源泉となるだろう。とまれ、内在・潜在的に連結力は喚起されるわけである。これは、思うに、経験的に言うと、確かにフーリエの言うような協同社会(ないし連合社会)的な情念引力と通底するように思える。(cf. ロレンスにもこの力があったと思うが、父権化、象徴界化に囚われていただろう。)
つまり、ドゥルーズ&ガタリ的な内在的差異力・カオスモーズの連結指向とは、
現象的には、強度的な共感引力すなわち情念引力になるのではないだろうか。つまり、内在平面という一体の力が差異に発動しているわけであるから、差異は連結・結合へと向うのだ。(cf.ゲーテの親和力)
ということで、整理すると、ドゥルーズ&ガタリの内在平面・差異・カオスモーズの力とは、フーリエの情念引力とほぼ一致するのではないだろうか。彼らの変様態=情動(affect)(被知覚態percept含めてもいいだろう)は、情念引力とほぼ等しいだろう。ただし、フーリエの方が商人だったので世故、世俗に長けていて、欲望をよく知っている。つまり、ドゥルーズ&ガタリだと、いかにも、フランスのエリート、知識人という感じで、世間を知らないのだ。つまり、情動性や欲動を取りだすが、欲望は軽くみているのだ。ブルジョワ的ということで。でも、そうではないのだ。欲望も認めないといけない。この点で、フーリエの情念引力の方が網羅・包括性があると言えよう。そこで、さらに整理すると、ドゥルーズ&ガタリの内在諸力とは、顕現態としては、欲望を含んだ、連結指向的な欲動・情動として発現するのであり、それは、情念引力と等値であろう。だから、ドゥルーズ&ガタリとフーリエの「結婚」が生起するのだ。それは、フーリエの有神論を差異的に解体して、差異化するだろうし、ドゥルーズ&ガタリ(略して、D/G)の差異哲学は、逆に情念引力化して、欲望化し、また、はっきりとその連結指向が協同社会・連合へと発展するだろう。(思うに、ロレンスも晩年、この差異的協同社会へと指向したのではないだろうか。)当然、ここにはシュティルナーのエゴイストの連合も入るし、また、プルードンの多元連合論も、差異・情念引力化されて、入ってこよう。
http://ameblo.jp/renshi/entry-10018398906.html


****************************
検討課題:貨幣と差異
テーマ:差異通貨・貨幣論
Kaisetsu氏が説くように、貨幣の起源を、王権的なもの、つまり、王権の観念・概念像として、考察を始めよう。思うに、ここには、普遍性、一般性、特異性が現れている。普遍性は、王権的観念・概念である。それは、ある意味で、イデア的と言えるのである。換言すると、メディア・シナジー・エネルギーをもつものである。
 一般性は、これと関係するが、数的価値である。そして、特異性は、その貨幣自体の希少価値性である。貴金属性である。普遍性と特異性は差異と、一般性は同一性と関係するだろう。しかし、ここでは、正確に検討しないといけない。
 王権的普遍性とは、差異且つ同一性である。ここには、矛盾両立があるのである。貨幣自体の特異性は、この王権的差異と関係するだろう。つまり、金貨や銀貨は、王権的差異と一如である。そして、貨幣の数的価値=一般性は、当然、同一性であり、これも王権的普遍性と関係する。図式化しよう。
     
      差異・特異性・・・貨幣自体
      ↗
王権的普遍性→メディア・エネルゲイア
      ↘
      一般性・同一性・・・貨幣の数的価値


 では、王権的普遍性とは、プラトニック・シナジー理論から見ると何だろうか。これは、先にも述べたが、父権的一神教的エネルゲイアと等価であろう。ヤハウェに等価である。ここで、想起するのは、イエスが、「カエサルのものは、カエサルへ」と言ったことであるが、しかし、貨幣は、神的なのであるから、単にカエサルのものではないのであるから、イエスの言葉は誤謬である。さらに、想起するのは、貨幣とキリストが等価であると、以前述べたことである。ロゴスの受肉としてのイエス・キリストを考えると、貨幣としてのキリストということがよくわかるだろう。ロゴスが神的普遍性であり、それが、物質化されたものが、キリストになるのだから。
 ここで、解答すると、貨幣=王権的普遍性とは、メディア・シナジー・エネルゲイアの同一性構造である、ということである。不連続的差異論的に言えば、メディア界のエネルゲイアをもつメディア/現象境界同一性構造性である。しかも、貴金属として、特異性化されているので、個体的なものである。だから、やや極論的になるが、メディア界=メディア平面そのもの、差異共振シナジー様相そのものと言えそうである。そう、正に、メディアである。貨幣は、理想的な媒体と言えるのである。
 問題は、連続・同一性構造である。メディア・エネルゲイアは、この場合は、王権・権力であるが、それが、貨幣の連続・同一性の数的構造を実効的に保障しているのである。(信用とは、王権・権力であろう。)そして、この連続・同一性構造への傾斜が、差異や特異性の否定・排除・隠蔽へとつながるのであり、金融・拝金資本主義においては、まさに、そうなっているのである。
 ここで、ルネサンス(イギリス・ルネサンスのエリザベス朝時代も含む)を想起するのである。それは、差異の発現・顕現の時代である。差異共振シナジーの発現・発動・作用の時代と考えられるのである。だから、貨幣・資本は、そのようなものとして、存したと考えられるのである。つまり、王権的普遍性をもつ貨幣・資本が、差異共振シナジー化したと考えられるのである。貨幣のメディア・エネルゲイアが、差異共振シナジー・エネルゲイアになったということである。しかし、近代合理主義、唯物科学が発展すると、メディア・エネルゲイアが失せてくるのである。それは、連続・同一性中心主義に取って代わられるのである。これは、エンテレケイア化と言ってもいいかもしれない。貨幣が本来のメディアから、エンテレケイア・終極態=目的になったのである。これは、貨幣の堕落である。つまり、貨幣の連続・同一性化である。ここでは、メディア・エネルゲイアが排除されているのである。思うに、ここには、不兌換制度が原因としてあるように思えるのである。貨幣の特異性としての貴金属性を喪失したとき、それは、同一性の傾斜へと流動すると考えられるからである。(ここで、直観を言うと、貨幣の貴金属性、兌換制とは、貨幣の身体性である。貨幣の「精神」・「魂」・「霊魂」とは、貨幣の心身であり、身体且つ思惟である。不兌換通貨制とは、いわば、身体のない思惟、つまり、幽霊状態である。身体(延長)と思惟(意識)がそろって、「精神」・「魂」・「霊魂」が顕現するのである。)
 後で、再検討したい。

参考:
「貨幣の起源を考えるテキスト」
http://theory.platonicsynergy.org/?eid=375802
「『交換』概念の研究」
http://theory.platonicsynergy.org/?eid=376712
「等価概念の否定⇒連続性の否定」
http://theory.platonicsynergy.org/?eid=379678

Theories for the Platonic Synergy Concept.
http://ameblo.jp/renshi/entry-10018211593.html



****************************
差異共振シナジー通貨論のための過去のブログ・リスト
テーマ:差異通貨・貨幣論
ポスト近代西欧と共生主義:メディア界的理性・調和・均衡http://ameblo.jp/renshi/entry-10000620997.html

民主主義通貨と資本主義通貨:世界共生通貨ガイア?http://ameblo.jp/renshi/entry-10000608030.html


差異潜在・内在需要と差異共与経済http://ameblo.jp/renshi/entry-10000523575.html

近代的自我と民主主義:欲望と倫理http://ameblo.jp/renshi/entry-10000518262.html

未来の生活の保障:差異共創存歓喜経済http://ameblo.jp/renshi/entry-10000506587.html

いかに奈落から脱出するか:日本/日本人の盲点http://ameblo.jp/renshi/entry-10000501813.html

差異共創存主義経済へ向けて
http://ameblo.jp/renshi/entry-10000429590.html

特異性と共創共生主義:脱/ポスト資本主義http://ameblo.jp/renshi/entry-10000460403.html

プラトンの善とイデア界:プラトニズムと不連続的差異論http://ameblo.jp/renshi/entry-10000715083.html

経済成長から共生経済へのコペルニクス的転回http://ameblo.jp/renshi/entry-10000685548.html

差異資本主義とは何か:差異と資本:差異という妖怪が遊牧するhttp://ameblo.jp/renshi/entry-10000575345.html

聖霊資本主義、差異共立資本主義、メディア界的資本主義とは何かhttp://www.doblog.com/weblog/myblog/53913/2613381#2613381

経済とはメディア界に属しているのではないか
http://www.doblog.com/weblog/myblog/53913/1745392#1745392


検討課題:差異共存共創経済と脱・ポスト資本主義
http://www.doblog.com/weblog/myblog/53913/1802566#1802566


差異共存共創資本的政治経済社会論:差異共存益・共創益的相補性・相互補完的資本経済
http://www.doblog.com/weblog/myblog/53913/1792291#1792291

資本主義の哲学:新自由主義的資本主義から差異主義的資本主義へ
http://www.doblog.com/weblog/myblog/53913/1930819#1930819

差異資本論(ジャンル/テーマ)
http://ameblo.jp/renshi/theme-10000234863.html

http://ameblo.jp/renshi/theme7-10002569320.html


2008年10月16日 (13:13)

ブラウン首相の新ブレトン・ウッズ体制提唱:Kaisetsu氏の金銀本位制提言と差異共振資本主義

英国のゴードン・ブラウン首相は、以下の記事で述べられているように、明確に新ブレトン・ウッズ体制を目指している。

「Calling for "very large and very radical changes," Mr Brown said he was seeking nothing less than "a new Bretton Woods."」(強調はrenshi)
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/politics/economy/3204286/Gordon-Brown-wants-to-rewrite-the-rules-of-capitalism.html

これは、Kaisetsu氏が鋭く提言するように、固定相場制の復帰、即ち、兌換通貨体制への復帰が考えられるのである。
 Kaisetsu氏は持説として金本位・銀本位体制への復帰を提唱されている。この問題は、以前に考察したことがあるが、Kaisetsu氏の説明を踏まえて簡潔に言うと、今日、グローバル経済の進展、技術革新等によって差異共振エネルギー(これは、超越的エネルギー、精神的エネルギー、量子的エネルギー等である)が「成長」したのであるが、それが、同一性主義金融資本をグロテスクに肥大化(モンスター化)させてしまったのである。換言すると、資本主義システムにおける末端の同一性価値が中心化されて、それが、デリバティブ等になり、そのグローバルな怪物が創造された差異共振エネルギーの母体システムを侵食してしまった(新世界恐慌)のである。
 何故なら、差異共振エネルギーという「魂」が身体としての貨幣をもたないで、バーチャルな通貨に転換されたからである。イエスの言葉で言えば、「新しい酒は新しい皮袋に入れよ」なのである。(思うに、マルクスの生産力と生産様式の質と量の「弁証法」でも考えられよう。今日では、非線形システムと呼べよう。)
 この問題に関して、私は以前、特異性である差異共振エネルギーを物質化させる方法として、Kaisetsu氏の金銀本位制の復帰を支持したのである。この場合の物質化とは、物質的特異化である。差異共振エネルギーとはいわば不可視のもの、量子的エネルギー、精神的エネルギーなので、それは、「霊」のままなのである。そう、イエス教的に言えば、聖霊である。聖霊としての差異共振エネルギーなのである。この現実化=身体化が今日要請されているのである。
 簡単に何故、身体化が必要とされるか再考してみよう。これは、Kaisetsu氏の説明でわかりやすいが、結局、放出されるエネルギー(エネルゲイア)は、現実化(エンテレケイア)することを求めるということである。新しい秩序(コスモス)を要求しているのである。正に、つまり、カオスとしての差異共振エネルギーが今日のグローバル経済において、90年代以降、放出されているのであるが、それが、同一性主義金融資本へと流出して、新世界恐慌をむかえた結果になったのである。
 このカオスを新秩序(ニューコスモス)へと転換する主要な方法が、新兌換通貨体制と考えられるのであり、新秩序が新ブレトン・ウッズ体制ということになるのである。
 私見では、この新通貨体制は、差異共振エネルギーを差異共振価値として放出する貨幣システムとなるということである。そう、これは手段であり、コンテンツは、差異共振価値創造であるということになるのである。即ち、差異共振資本主義へと転換する必然性が生まれているということになる。
 上述したヴァーチャル通貨ではなく、兌換通貨・身体化の必要という点については、あらためて考察しようと思っているが、今、ポイントを言うと、兌換通貨にすると、差異共振エネルギーは兌換通貨という物質身体に収斂すると考えられるのである。これは、実は、新しい同一性、同一性価値である。即ち、差異共振的同一性なのである。これは、同一性主義とは似て非なるものである。差異から生まれた同一性=物質であり、端的に、特異性の個体なのである。同一性主義とは言い換えると、超越論的形式主義ないしは構造主義なのであり、特異性を看過、無視しているのである。
 差異共振エネルギーを、構造主義的に捉えると、同一性主義金融資本=デリバティブ等になるのである。しかし、兌換制度によって、同一性価値を物質的に特異性化することは、差異共振エネルギーの特異性的な同一性価値化なのである。
 構造主義的な同一性価値化は、同一性主義金融資本となるが、兌換通貨による、身体的同一性価値化は、差異共振金融資本となるだろう。
 ここには実に哲学、PS理論の核心の一つがあると言っていいだろう。繰り返すが、差異共振エネルギーとは特異性のエネルギー、ないしは、Media Pointにおける創造的エネルギーであり、それは、特異性をもつ様式によってのみ、秩序化するということである。その特異性をもつ金融様式が新ブレトン・ウッズ体制における新兌換制度ということになると考えられるのである。
 
 
参考:(見出し強調renshi)

即座にブレトンウッズ体制に回帰するべきである。
2008.10.16 Thursday

◆貨幣が身体を持っていないために、暴れまわっているのである。貨幣の亡霊である。身体を見つけるまで、過激な変動を世界経済に齎すであろう。速やかに、 金銀本位制によるブレトンウッズ体制に回帰するべきである。サブプライム問題は、CDSを通じて、デリバテイブとスワップ(レバレッジ)の二つの根本的な問題点を内包し、その問題点が、一瞬に、同時に、9月29日に弾けたのである。海舌は、同時に十字に裂けたと表現している。
by 海舌
http://blog.kaisetsu.org/?eid=688103
『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu
****************************

参照:
ブレトン・ウッズ協定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: ナビゲーション , 検索

ブレトン・ウッズ協定(ブレトンウッズきょうてい)(Bretton Woods Agreements)とは、 第二次大戦末期の1944年 7月、アメリカ、ニューハンプシャー州 北部の行楽地のブレトン・ウッズ で開かれた連合国通貨金融会議(45ヵ国参加)で締結され1945年 に発効した国際金融機構についての協定である。

概要

[編集 ] 展開

国際通貨基金 (IMF)、国際復興開発銀行 (IBRD)の設立を決定したこれらの組織を中心とする体制をブレトン・ウッズ体制という。 この協定は1929年 の世界大恐慌 により、1930年代 に各国がブロック経済 圏をつくって世界大戦をまねいた反省によっているだけでなく、第二次世界大戦 で疲弊・混乱した世界経済を安定化させる目的があった。そのため具体的には、国際的協力による通貨 価値の安定、貿易 振興、開発途上国 の開発を行い、自由で多角的な世界貿易体制をつくるため為替 相場の安定が計られた。

そのため、金1オンス を35USドル とさだめ、そのドルに対し各国通貨の交換比率をさだめた。(金本位制 ) この固定相場制のもとで、日本円は1ドル=360円に固定された。

この体制下で西側諸国は、史上類を見ない高度成長を実現。特に、日本は1950年代から1970年代初めにかけて高度経済成長 を実現し「東洋 の奇跡 」とよばれた。 安定した自由貿易 の利益が先進工業国全体の経済を改善した。

[編集 ] 結末

その後、アメリカ経済の拡張的な姿勢によりドルのインフレが進行。一段の景気拡張と完全雇用 を志向したニクソン政権により通貨価値の保持が放棄された。

1971年 にニクソン・ショック によりアメリカはドルと金の交換を停止した。

1973年 には、変動相場制 に移行し、ブレトン・ウッズ体制は崩壊した。以後、1970年代はドルの凋落とオイルショックによる政策の迷走に見舞われた。(緑色大文字強調renshi)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%82%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A

2008年10月11日 (00:49)

同一性主義文明の大崩壊:現在の金融大崩壊は世界大恐慌を遥かに超えている!!!

以下、田中宇氏の叙述に関連して、同一性主義金融資本主義がどうして、錯乱していったのか、簡単に述べたい。もっとも、同一性主義批判(近代的自我=狂気説)を、印象では、数百回は行っているが、現在の世界金融崩壊が起っている時点で、また、述べるのは意味があると考えられる。
 端的に、同一性主義とは、差異を否定しているので、同一性自己(自我)に盲信慢心し、さらに狂信するのである。だから、同一性主義金融資本、例えば、サブプライムローンやCDSに何の疑問もなく盲信慢心し、狂信してしまうのである。つまり、盲点が生じるのである。だから、とことんまで進んで、バブル崩壊、それも新世界恐慌的レベルの崩壊になってしまったと考えられるのである。
 この大崩壊は、哲学的には、近代的合理主義=近代的自我という同一性主義の崩壊である。宗教的には試練、修行、苦行である。人間は愚かなので、言葉で言ってもわからないので、身体への打撃や苦痛を受けて、反省するのである。もっとも、度し難い人間、縁無き衆生も多いが。
 文化史的には、父権主義の崩壊ということになろう。宗教的には父権的一神教の崩壊である。必然的に、Media Pointへと「現象学的に還元」されるのである。
 プラトニック・シナジー理論は、今日の文明史的崩壊を乗り越える未来への指針を提起していると考えられるのである。
 
☆☆☆☆☆以下、引用☆☆☆☆☆

『米国の有名な投資家ウォーレン・バフェットは、すでに2002年の時点で、CDSが持つ連鎖拡大的な危険性を指摘し「金融の大量破壊兵器」と呼んだ。当時はまだ、優良金融機関が破綻して債券のCDS保険金支払いが必要になるなどということは「あり得ないこと」と考えられていた。(関連記事)

 しかし今回、金融危機が悪化して前代未聞の事態となり、これまでの10数年間のCDS史上初めて、巨額のCDS保険金支払いが発生することになった。10月10日のリーマンのCDS清算会は、金融大量破壊兵器の爆発の発火点となるかもしれない。関係者はリーマンCDS清算会の成り行きを緊張して待っている。清算会は22社の金融機関が参加し、米東部時間の10日午前9時45分から午後2時までの予定で開かれる。(関連記事) 』

CDSで加速する金融崩壊
2008年10月10日  田中 宇
http://tanakanews.com/081010CDS.htm

2008年10月10日 (22:37)

自己認識的資本主義(螺旋的サイクル)と自我認識的資本主義(鏡像的ゼロ回帰)

これまで述べてきたように、同一性主義金融資本体制が、世界同時的に、大崩壊を起こして、世界を震撼させているわけであるが、これは、いわば入れ子状態になっている同一性主義金融資本を解体しないではおかない。
 結局、差異がむき出しになるまで、解体することになるだろう。同一性主義の虚構・擬制経済が崩壊するのである。これは、必然である。
 ここで、プラトニック・シナジー理論の自己認識方程式から考察すると、健全な資本主義、すなわち、差異資本主義は、(+i)*(-i)⇒+1の右辺の同一性価値=交換価値を左辺へと転化するものである。すなわち、(+i)*(-i)⇒+1⇒(+i')*(-i')となる。
 しかし、同一性主義金融資本主義は、(+i)*(-i)⇒+1の左辺の+iが-iという他者を否定して、(+i)*〔-(-i)〕⇒-1のことだと考えられるのである。自己利益の自乗とも言えよう。(+i)^2⇒-1である。
 思うに、-1の同一性主義利益は差異共振価値に基づく同一性価値+1を打ち消すと考えられる。すなわち、(+1)+(-1)⇒0である。今やこのゼロ化の連鎖過程にあるということではないだろうか。今はここで留める。

P.S. 結局、資本経済のMedia Pointを基礎とする差異(共振)資本経済の経済秩序の構築が必要と考えられる。自由主義であり、且つ、共同体主義であるということ、自由主義と共同体主義の即非経済でなくてはならないということである。
 

NY株 9000ドル割れ 5年5カ月ぶり安値

10月10日13時4分配信 毎日新聞

NY株 9000ドル割れ 5年5カ月ぶり安値

拡大写真

日経平均株価とダウ工業株30種平均の推移
 9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日終値比678.91ドル安の8579.19ドルと9000ドルを大幅に割り込み、03年5月以来、約5年5カ月ぶりの安値で取引を終えた。ダウ平均は10月に入ってから下落を続けており、これで7営業日続落。この間の下落幅は約21%に達した。昨年10月9日につけた過去最高値(1万4164.53ドル)から1年間で約39%の下落となった。

 ポールソン米財務長官が前日、金融機関への公的資金注入を示唆したが、金融危機への不安は収まらず、金融関連株を中心に引き続き大幅に売り込まれた。

 金融関連株に加えて、市場では自動車ローンの焦げ付き急増や販売減少で経営難に陥っている米自動車大手の株も大幅に下落。自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)は約31%安の4.76ドルで取引を終えた。米メディアによると少なくとも1950年以来の安値水準という。【ワシントン斉藤信宏】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000012-maip-brf

日経平均、終値は881円安の8276円

10月10日15時9分配信 読売新聞

 10日の東京株式市場は、前日のニューヨーク株式相場の大幅続落や、外国為替市場で急速に円高が進行したことを受けて暴落し、日経平均株価(225種)の前日終値からの下げ幅は、一時、1000円を超えた。

 午後には一部の銘柄で買い戻しが入り、日経平均株価の終値は前日比881円06銭安の8276円43銭だった。

 東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は同64・25ポイント低い840・86。東証1部の出来高は約32億7400万株だった。

 前日の不動産投資信託(Jリート)、ニューシティ・レジデンス投資法人に続き、10日に大和生命保険が経営破綻(はたん)に追い込まれたことで、保険株や不動産株を中心に、幅広い銘柄が売り込まれた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000036-yom-bus_all

2008年10月05日 (13:39)

検討問題:米国金融崩壊の深層を探る:グローバリスト(世界派)VSネイティビスト(民族派)?

以下のブルームバーグによる記事は、リーマン崩壊の原因はJPモルガンが資金を提供しなかったことにあると述べている。
 そこで、先に想定したロスチャイルドの覇権を想起したのであるが、検索して、新たに想定できることは、逆であり、JPモルガンはロックフェラー側であり、リーマンはロスチャイルド側であるのではないかということである。
 だから、ゴールドマンとJPモルガンの確執があることになるだろう。先に否定した田中宇氏の多極化論であるが、ロックフェラー=多極化路線(本当はグローバリスト路線であり、PS理論から言うと、深層は差異共振路線である。)で、ロスチャイルド=民族的帝国路線となる。
 そのように見ると、田中氏の多極化論は生きていることになる。先の私の考えは、同一性主義金融資本の自壊過程が、多極化現象に見えるのであり、多極化は幻影であると言った。
 そのときは、ロックフェラー=グローバリスト路線については、知らなかったので、そのように判断したのである。
 しかし、グローバリスト路線を考えると、一種多極化のように見える。しかし、やはり、グローバリスト路線の深層は多極化というよりは、差異共鳴資本主義である。
 とまれ、「ロックフェラー」=グローバリスト路線を変数に入れることで、米国金融崩壊の意味がクリアになるだろう。マケイン候補は「ロスチャイルド」側であり、オバマ氏は「ロックフェラー」側となろう。
 そう、やはり、米国は今日、
同一性主義金融資本主義(「ロスチャイルド」=ネイティビスト(民族派)=「帝国資本主義」)
VS
差異共鳴主義資本主義(「ロックフェラー」=グローバリスト(世界派)=トランス・キャピタリズム)
の超激突争闘が生じているということになりそうである。

追記:穿って言えば、サブプライムやCDSは、ネイティビストに対するグローバリストの戦術だったのかもしれない。劇薬を飲ませる作戦に出たのかもしれない。

****************************

「ロックフェラー 対 ロスチャイルド」説の研究


〜 アメリカとイギリスの対決の歴史 〜





■■■第1章:「ロックフェラー対ロスチャイルド」説の登場

http://hexagon.inri.client.jp/floorA6F_he/a6fhe600.html

****************************

Lehman Cash Crunch Caused by Lender JPMorgan, Creditors Say

By Linda Sandler and Jeff St.Onge

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601109&sid=aOBEg1wAitck&refer=exclusive

****************************



経済破局は来るのか?
185928 リーマン破綻・メリル身売りはロックフェラーの仕掛け?

新里勝一郎  ( 25 沖縄 社会人 ) 08/09/17 PM10 【印刷用へ 】
今回のリーマン・ブラザーズ破綻とメリル・リンチのバンカメ身売りは、ロックフェラー側のロスチャイルドへの仕掛けだと思った方が良さそうだ。
http://blog.trend-review.net/blog/2008/10/000842.html
日本を守るのに右も左もない

****************************
ロスチャイルドとロックフェラー〜第一章〜


 ロスチャイルドとは泣く子も黙る大財閥であり、ロックフェラーもアメリカを代表する大財閥であるが、両者が争っていた(ように見える)のは今は昔、第二次世界大戦(アメリカのロックフェラーがナチスに金を貸し、戦争が可能な状況を作り出しそれを叩いた出来レース)までである。さて、今回は代表的なロスチャイルド銘柄をご紹介しよう。
http://maimaikaburi.blogspot.com/2006/02/blog-post_20.html
Maimaikaburi

2008年09月24日 (20:12)

米国金融秩序瓦解:ポールスン財務長官とゴールドマン・サックス:同一性主義資本VS差異共鳴資本

記事を見ると、先週「大噴火」した金融危機は「経済911」と呼ばれたりする。「金融911」でもいいだろう。
 確かに、けたたましく有数の証券会社の大倒産や合併や国有化が起きた。そして、今度のポールスン財務長官の「切り札」(裏技というべきか)である。
 電撃的衝撃であり、夢を見ているようである。現実感が乏しいのである。そう、これは、911事件の印象と似る。新たな911(915)事件と見ると、陰謀である。
 本事件は、事情がよくわからないが、ロスチャイルド系のゴールドマン・サックス(以下、ゴールドマン)は、他の証券会社を潰して、自分が生き残ることをかなり以前から計画していたのかもしれない。
 ここで、田中宇氏の多極化仮説に拠るなら、多極化勢力は、投資銀行を潰すことを考えていたのかもしれない。ハイパーな同一性主義資本主義である投資銀行の覇権を破壊することを目指していたのかもしれない。
 思うに、以下はまったくの作業仮説に過ぎないが、投資銀行のゴールドマンはそれに気づいて、生き残りを懸けていて、危険なサブプライムローンには、深入りしなかったということかもしれない。
 しかしながら、「金融911」によって、ゴールドマン自体も危うくなり、それで、奥の手(いわば、禁じ手)である国家管理を提起したということなのかもしれない。
 そうならば、多極化勢力と英国/イスラエル「帝国」勢力との争闘が、今、苛烈に行なわれているということになる。ゴールドマンは「帝国」勢力の最後の牙城ということになる。そして、銀行持ち株会社に「化けて」、必死に生き残ろうとしているということになろう。それは、血税や他国(特に、日本)の「血」の資金を使って生き残るという狡猾悪辣なものである。盗人猛々しいである。
 しかしながら、根本問題は、ハイパーな同一性主義金融資本経済が崩壊・瓦解したことであり、そこには、超怪物的な不良資産がブラックホールにように存しているのであり、経済全体が食い荒らして、後は不毛な荒地・砂漠が残るだけである。
 では、問題は、「多極化」勢力の存在であるが、それは何をしているのか。田中氏の考えでは、ブッシュ/ネオコンは隠れ多極化路線である。そう、今回の厖大な、しかし、足りない、国家による救済bailoutは、アメリカ議会で問題になっているように、アメリカ国家財政を破綻させる恐れが強いのである。
 すると、パラドクシカルであるが、ゴールドマンが隠れ多極化勢力である可能性があるのである。本当だろうか。
 もし、そうだとするなら、ゴールドマン等のロスチャイルド勢力は何を考えているのだろうか。以上の論理では、自殺したがっているということになろう。
 ここで、新たな仮説を立てるが、英国/イスラエル「帝国」勢力と多極化勢力は別々ではなくて、一つではないだろうか、という仮説である。思うに、田中氏の多極化勢力(資本の論理)というのは、虚構、幻影ないしは妄想ではないだろうか。同一性主義金融資本の展開が必然的に多極化ではないだろうか。
 すると、やはり、今度の「金融911」は、同一性主義金融資本主義の自壊であるということではないだろうか。だから、「911」と呼ぶのは正しくない。これは、陰謀ではなくて、経済力学に拠るものと考えられるからである。
 では、私が唱える差異共鳴主義金融資本主義は何処にあるのだろうか。それは、伝統的な資本主義の内部に存するものである。そして、同一性主義を抑制する差異共鳴主義の法律等が形成されるのではないだろうか。当然、利子の問題が出てくるし、税金の問題も出てくるし、成長の問題も出てくる。
 どうやら、第二の世界恐慌の様相である。しかし、今回は、それよりはるかに大規模である。法定通貨としての減価通貨が考え直されるであろう。金儲けではなく、差異共鳴価値創造のための経済の構築が目されることになるのである。
 金ではなく、ネカである。消える貨幣である。例えば、一ヶ月置くと、一万円が半減して、五千円になってしまう貨幣である。目減りする通貨である。これについては、既に差異通貨・貨幣論 や差異資本論 で論じたので、参照されたい。一言で言えば、差異共同体減価通貨(消滅通貨)である。
 とまれ、そこまで行くまでに、政治変革によって、同一性主義経済のある程度抑制はできるのである。問題は、市場であり、自由主義である。この点も既述してある。自由共同主義になればいいのである。企業が共同体を構築する役目をもつのである。この自由共同体構築のための資本であるが、それは、自由共同体資本(差異共鳴資本)として、法律化されるべきではないだろうか。それは、当然、控除の対象である。そして、それを投資とすべきなのか、贈与とすべきなのか、まだ決め兼ねているのである。例えば、企業が医療・福祉・教育に自由資本を消費したとする。それは、投資なのか、それは、創造的贈与ではないだろうか。少なくとも、投資と贈与のバランスが取ることが必要である。つまり、同一性と差異とのバランスである。一言で言えば、創造的保存である。後でさらに検討を続けたい。
A choice of Tweedledum or Tweedledumber
The US economy is in crisis but neither presidential candidate has a credible solution

http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/columnists/andrew_sullivan/article4793410.ece


Kaboom!...and bust. The crash of 2008
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article4795052.ece


Paulson and Bernanke savaged over bailout plan
Paulson and Bernanke savaged over bailout plan

米FBIがGSE2社・リーマン・AIGを捜査=報道

9月24日11時6分配信 ロイター

 [ワシントン 23日 ロイター] 米連邦捜査局(FBI)は、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)、米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)、リーマン・ブラザーズ、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の各会社および経営幹部を住宅ローン関連の不正疑惑で捜査している。米CNNが23日伝えた。
 それによると、FBIは詳細を明らかにせず、広範囲な捜査の一環と説明。4社の関係者が「謝った情報」を提供したかどうか調べているという。
 FBIのモラー長官は1週間前、企業不正が疑われる24件を捜査していると述べた。7月時点では21件としており、捜査範囲が拡大したことが明らかになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080924-00000006-reu-bus_all

バークシャー、ゴールドマンに50億ドル出資などで合意

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米証券大手ゴールドマン・サックス・グループ(NYSE:GS)は23日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(NYSE:BRKA)(NYSE:BRKB)から50億ドルの出資を受けることで合意したと発表した。今月に入り信用危機が深刻さを増して以来、金融システムへの信頼感を示す最も大きな動きの1つとなった。

 この50億ドルの出資では、バークシャーが永久優先株を引き受ける。配当利回りは10%。

 ゴールドマンはこのほか、少なくとも25億ドル相当の普通株発行による公募増資をする。

 バークシャーは、さらに50億ドル相当の普通株を1株115ドルで買い取る権利のあるワラントを受け取る。行使期限は5年。

 バフェット氏の動きは、世界の有力投資家の1人が、ウォール街で強く求められていた、信頼感を示す行動をとったことを意味する。同氏はこれまで、米金融大手への資金投入を控えてきた。米金融大手のほとんどは、不動産関連の見込み違いで数十億ドルの不良資産を抱え、身動きが取れなくなっている。

 リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(LEHMQ)は15日に米連邦破産法11条の適用を申請したほか、メリルリンチ(NYSE:MER)はバンク・オブ・アメリカ(NYSE:BAC)に買収されることで合意した。米政府は、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(NYSE: AIG)を政府の管理下に置く代わりに最大850億ドルを融資することで合意した。政府はさらに、ほかの金融各社を支えるために7000億ドル規模の金融安定化策を打ち出したものの、懐疑的な見方もあり、議論が続いている。

 ゴールドマンは、リーマンやメリルとは異なり、今のところ住宅ローン関連の大打撃を何とか回避している。信用危機の発生以降も、四半期決算で赤字を出していない。ただ、利益は減少してきており、信用危機と無縁なわけではない。

 ゴールドマンはここ1週間、自己資本増強のためのさまざまな選択肢を検討してきた。ロイド・ブランクファイン会長兼最高経営責任者(CEO)は「水泳のオリンピック選手でも小さな子供でも、津波が襲ってきたときに海岸にいればおぼれてしまう」と語っていた。

 同氏は23日、声明で「世界で最も称賛され成功している投資家であるに違いないバフェット氏が、われわれの長年の関係を前提に、このような多額の出資を決断してくれたことは喜ばしい。われわれはこのことを、顧客からの高評価と将来の明るい見通しを強く示す証しととらえている」と述べた。

 バフェット氏は「ゴールドマンはたぐいまれな企業だ。世界的な評判は並ぶものがない。実績と深い洞察力のある経営陣、知的財産と金融資本は、他社に勝る状態が続くだろう」と語った。

 バークシャーによる出資の発表は米株式市場の取引終了後だった。ゴールドマン株の通常取引終値は、前日比4.27ドル(3.54%)高の125.05ドル。その後の時間外取引では一段高となり、終値比7.76%高の134.75ドルで取引されている。

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCJY5221.html

****************************


アメリカは致命傷となる「モラルハザード」と「空売り規制」という麻薬に手を出した

経済 / 2008年09月24日

市場資本主義を掲げるアメリカにとって中長期的には致命傷となる
可能性のある「モラルハザード」と「空売り規制」という麻薬に手を出した

2008年9月24日 水曜日

◆<日銀>初のドル供給3兆2千億円 9月24日 毎日新聞

日銀は24日、金融機関が資金を融通する短期金融市場向けのドル資金供給の第1弾として、300億ドル(約3兆2000億円)の供給を金融機関に提示した。米金融危機でドル資金が調達しにくくなっており、米欧の中央銀行と協調したドルの大量供給を先週決めていた。金融機関の実際の受け入れ額や金利は25日に発表する。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/d/20080924
株式日記と経済展望

2008年09月20日 (11:52)

米国経済国家管理措置問題:同一性主義経済の終焉と差異共鳴主義経済の勃興:不良資産のブラックホール

米国経済国家管理措置問題:同一性主義経済の終焉と差異共鳴主義経済の勃興:不良資産のブラックホール

テーマ:金融・為替・株式・債券・通貨・税

ポールスン財務長官の述べた、経済大危機に対する国家管理的施策であるが、三本柱となっている。

1)国家保障組織の形成であり、何千億ドルを投入して、「不良資産」を購入する措置。「不良資産買い取り機構」である。(問題資産を銀行から切り離す政策)

2)連邦(国家)による資金の保障の措置。(投資家元本保証)

3)(以下の叙述では不明であるが、おそらく)空売りの一時的な禁止の措置。(空売り規制)

いちばんの問題は、ポールスン財務長官の述べる数千億ドルの資金を何処から得るのかである。(日本から絞り取ろうとするのは目に見えているし、ドル紙幣大量発行の措置もあるだろう。)
 結局、連邦政府が負債を抱えることになる。AIGやファニーメイやフレディマックの国家管理化に加えて、今回の措置はそれをはるかに超える国家管理化であり、途轍も無い資金が必要になる。
 連邦政府の権威・威信によって、国家管理による救済措置を取るわけであるが、これが失敗すると、連邦政府破綻となる。
 いったいどこから資金を調達するのか。資金調達「マジック」は何か。
 ここで、日本以上に、中国資本が眼中に入る。そうすると、連邦政府は中国政府にいわば生殺与奪の権利を与えることになる。連邦政府の覇権の終りではないだろうか。多極化というよりは、中国覇権主義が発生することになるだろう。
 それとは別に、今度の国家管理措置によって、アメリカ経済/世界経済は回復するのだろうか。これまでの、マネーゲームは消えて、量的価値は縮小・収縮するだろう。差異共鳴資本主義へと向かわざるを得ないだろう。
 しかし、投入される公的資金の債務はどうするのか、である。これが、火薬庫である。大震源である。これがブラックホールである。

The US treasury has put forward a three-pronged plan. It wants to create a state-sponsored organisation which will spend hundreds of billions of dollars buying banks' bad debts.

Alongside this, there will be federal insurance to protect money held by nervous investors in usually ultra-safe money market funds which have been teetering this week due to their exposure to troubled banks.

Echoing action in Britain, the US authorities imposed a temporary ban yesterday on speculators who are accused of driving down financial stocks.

The treasury secretary, Henry Paulson, admitted that it would be expensive for the government to tidy banks' bad debts - but he said doing nothing would be far more costly.

http://www.guardian.co.uk/business/2008/sep/19/wallstreet.banking
Markets rocket on US bailout package for struggling banks

* Andrew Clark in New York
* guardian.co.uk ,
* Friday September 19 2008 16:35 BST

参考:

現在起こっている世界的な金融危機は、基本的に二つの要因から生じている。
2008.09.19 Friday

・・・・・

(解説)
一つは、デリバテイブに内在する不連続性の問題。
もう一つは、レバレッジに内在する、「架空の乗数的蜃気楼」、異次元を現存在と錯覚する人間の愚かな知性である。

このデリバテイブとレバレッジの異なる作用を混同する風潮が盛んに見られるが、このような不合理な風潮は、問題の解決を遠のかせてしまう。
http://blog.kaisetsu.org/?eid=682014
『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu
****************************
米財務長官、資産問題解決に向け追加で数千億ドル必要と表明
2008年 09月 20日 08:24 JST

[ワシントン 19日 ロイター] ポールソン米財務長官は19日、金融機関や経済を脅かす流動性の低い資産を除去する策が必要で、そのような資産問題から金融機関を救済するため追加で数千億ドルが必要になるとの認識を示した。

 同長官は「われわれは、金融システムにおける圧迫要因に対して、抜本的かつ包括的に対応するため、追加の断固たる措置を取る必要がある」と指摘。「額としては数千億ドルを検討しており、本当に効果を生み出し、本質的な問題解決のために十分な規模となる必要がある」と語った。

 これに先立ち財務省は、米短期資金投資信託(MMF)市場の信頼回復に向けた一時的保証プログラムのために、為替安定基金から最大500億ドル拠出すると発表した。

 長官は、ケースバイケースの対応は十分でなく、一段と包括的な対策について米議会関係者と協議するとした。

 「連邦政府は、金融機関を圧迫し経済を脅かしている流動性の低い資産を除去するプログラムを導入する必要がある。問題のある資産に対するこのプログラムは適切に作成され、最大限の効果をもたらす規模でなければならない一方で、納税者を可能な限り保護する内容でなければならない」と語った。

 速やかな追加措置が必要となるなか、一段と包括的な対策について、週末と来週にかけて議会と協力していくとした。

 「まず、モーゲージ市場に重要な追加資金を供給するため、米政府系住宅金融機関(GSE)のファニーメイとフレディマックは、モーゲージ担保証券(MBS)の買い取りを拡大する」と述べた。

 加えて、財務省も今月に入り発表したMBS買い取り計画を一段と拡大する方針を示した。

 長官は「これら2つの措置はモーゲージ資産に対するある程度の支援となるが、十分ではない」と指摘。問題資産の多くはGSEや財務省が買い取ることが不可能であり、こうした不良資産を取り除くための方策を議会が検討することが重要との見方を示した。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33853620080919

*****************************

米政府、数千億ドルの問題資産買い取りへ−大恐慌以来の権限強化(2)

  9月19日(ブルームバーグ):米政府は問題資産を銀行から切り離す政策に動き、短期金融市場からの資金流出に歯止めをかけた。金融システムに対する連邦政府の権限は大恐慌以来で最も強化された格好だ。

  ポールソン米財務長官は19日の記者会見で、債権買い取りについて「数千億ドル規模になる」と予想。「明確な効果を表すほど大規模で、問題の核心を突いた内容にする必要がある」と述べた。

  財務省は19日、米国の為替安定化基金から最大500億ドル(約5兆 3800億円)を用い、マネー・マーケット・ファンド(MMF)投資家の元本を保証する計画を明らかにした。米連邦準備制度理事会(FRB)は商業銀行向けの融資を拡大した。17日にMMF解約総額が過去最高の892億ドルに上る中、今回の措置は崩壊の瀬戸際にある信用市場を救済することが狙いだ。

  ポールソン長官とバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長がまとめた今回の計画には、容易に現金化できない資産を企業のバランスシートから除去することが含まれる。これを好感し、株式相場は英国や中国など世界的に上昇した。ドルも上昇し、米2年債利回りは23年ぶりの大幅な上昇となった。

  プリンストン大学のアラン・ブラインダー教授(元FRB副議長)は「これは市場の治癒に向けた大きな一歩で、市場の不透明感払しょくに向けた大きな一歩でもある。これは非常に慎重に作成される必要がある。必要なのは大規模でシステミックな措置だ」と話した。

               空売り規制

  今回の計画は金融・住宅市場の改善に向けたポールソン長官とバーナンキ議長のこれまでの努力が失敗に終わったことを認める形となった。米政府は過去12日間にアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のほか、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)を公的管理下に置き、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスは連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請した。

  18日夜にポールソン長官とバーナンキ議長と会談した議会指導者は関連法案を早急に通過させる意向を表明している。

  コックス米証券取引委員会(SEC)委員長は18日、議会指導者と会談後、市場の流動性確保を目指した新たな規制を検討する姿勢を示した。SECは19日、金融株の空売りを10月2日まで禁止すると発表した。英当局は18 日、類似の措置をとった。


更新日時 : 2008/09/20 02:14 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=acJox.ym3LrQ&refer=jp_news_index


米財務省:マネーマーケット・ファンドの保有資産保証へ-500億ドル拠出 米財務省は19日、マネーマーケット・ファンド(MMF)の投資家を金融市場混乱から守るため、米国の為替安定化基金から最大500億ドル(約5兆3800億円)を投じる計画を発表した。


米FRB、MMF支援へ公定歩合で貸出−GSE債購入計画も発表 米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、銀行がマネー・マーケット・ファンド(MMF)の解約に応じる際の資金を融資する方針を表明した。また、金融市場の流動性を確保するため、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)から政府支援機関(GSE)債を購入する計画も明らかにした。
http://www.bloomberg.co.jp/news/

2008年09月11日 (16:11)

考察課題:テレビの視聴覚情報の洗脳力を哲学的に分析する

以下、飯山氏が、自民党総裁選のテレビ・メディアによる政治洗脳から悲観的になっているが、私見では、小泉元首相の政権のときのような一種ファシズム現象はないと見ているが(社会保障の崩壊で、衆民が無惨な思いをしていることがその大きな理由である)、それでも、テレビの視聴覚情報洗脳力は侮れないので、ここで、それを哲学的に分析、考察してみたい。
 以前から私は、テレビを視聴することは、直感的に、意識にとって、きわめて危険であると思っている。害毒・害悪が意識に流されるのである。
 視聴覚とは、緩衝回路がないので、直(じか)に感覚・知覚・意識に作用すると考えられる。しかし、直に作用するなら、自然現象もそうであるが、それは、危険の反対で、浄化作用をもつことが多い。
 テレビと自然現象の相違は、当然、人間の表現の介在の有無である。人間の表現、それも、放送局を介した人間の表現の介在、ここに問題がある。
 放送局が日本の場合、多くの人が指摘するように、政治経済支配権力と癒着しているのである。これは、メディアにおける封建的近代主義(国家統制主義)である(この点では、日本人は、簡単には、北朝鮮体制を笑えないのである)。
 今は、簡単に触れるに留めるが、テレビを介した言葉、表情等は、いわば、自然現象のように視聴者に届くのである。この「自然現象のように」というのが、たいへんな曲者である。すなわち、無批判に受容するということがここには生じているのである。
 これは、批判的思考をもっていない人は、そのようにテレビ視聴覚情報を信じてしまうのである。また、批判的思考をもっている人も、受容という点では、最低限は洗脳はされるのである。
 言い換えると、テレビ視聴覚情報は、人間のもつ素朴な受容力に作用して、それに取り入ってしまうという性質をもっていると考えられる。
 だから、情報化の現代、批判的思考を積極的にもつことが重要なのである。
 小泉構造改革のときに起った狂信的な現象であるが、私は、小泉元首相を見て、直感的に胡散臭いと感じた。おそらく、明晰な批判思考をもたなくても、直感力をもつならば、テレビ・メディアに洗脳されることはないと考えられるのである。
 勿論、批判的思考は形成されるべきであるが、それ以前に直感思考が必要だと思うのである。それは、端的には、差異の感性である。差異の感性があれば、直感的に、小泉元首相がパフォーマンスを行っているのが、わかるのである。
 そう、差異の感性とは、真の芸術的感性である。今日、真の芸術的感性が衰退しているので、このようなテレビによるメディア災禍(メディア・ハザード)が起るとも言える。(p.s. より的確に言えば、知的感性である。感性が個の基盤であるが、それを不連続化した知性における感性である。言い換えると、特異性の感性に基づく知性であり、知的感性、知的直感性である。Media Pointの感性である。p.p.s. 知的感性ないしは差異感性であるが、そこには、Media Pointが存するので、倫理的である。今日、マスメディアは、倫理が欠落しているのである。3p.s.  詩人シラーが説くように、芸術的感性と倫理は共通しているのではないだろうか。今日の社会のカオスの根源には、根本の精神性、芸術的感性と倫理との根本的共通性の認識の欠落があるのではないだろうか。すべては、近代的同一性主義、封建的近代的同一性主義による混濁・汚染・混乱に拠るのではあるが。)
 今はここで留める。もっと、後で緻密に検討したい。一言いうと、現象認識の問題である。皮相的な同一性主義認識に留まれば、当然、テレビ視聴覚情報に踊らされるのである。あるいは、言い換えると、個を形成していないとそうなるのである。結局、近代日本の問題、即ち、封建的近代主義という近代日本文化・社会の問題があるのである。(p.s. 結局、個の倫理の形成・確立の必要があるのである。個的倫理が形成・確立されなければ、法律は単に形式主義になるのである。個的倫理、差異的倫理、特異性の倫理が必要なのである。カントの実践理性とは、実は、Media Pointの差異共鳴能動力である。)

P.S.

芸術は倫理的であり、

倫理は芸術的である。


**************************

転載被承認記事

◆ 2008/09/11(木) テレビ局.自民党のイメージアップに全面協力.
bansoko1
「絆創膏」から
koike1
「クールビズ」へ
 昨日から,テレビ局は,自民党の政策宣伝メディアになった.
 自民党総裁選の政策論争をニュースとして伝えるのではなく,自民党の政策を宣伝している.
 そうして,自民党のイメージアップに全面協力している.
 現代の選挙は,テレビを上手に活用した政党が勝つ.
 “テレビを利用する技術”は,自民党と公明党が圧倒的に上手だ.
 民主党の“テレビを利用する技術”. これは最低だ.
 党首の小沢一郎のテレビうつり. これも最低だ.
 そこで,今日の結論.
 (1)近々行われる衆議院選挙で,自民党は負けない.
 (2)政権交代は,ない.
 (3)日本の政治は何も変らない.
http://www.geocities.jp/o1180/index.html
低下低下=てげてげ
プロフィール

sophio・scorpio

  • Author:sophio・scorpio
  • 2004年(平成16年)9月23日、ブログ上で、ODAウォッチャーズ氏(ブログ『海舌』)と遭遇して、新しい理論、不連続的差異論が誕生しました。まったく思いもよらぬ出来事でしたが、この結果、独創的な理論が生まれたと自負しています。とても簡潔な理論ですが、文系、理系の分化を乗り越えた統一的理論で、多くの分野・領域に適用可能だと考えられます。
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブロとも申請フォーム

Appendix