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2009年07月02日 (14:19)

トランス・モダン認識と「内なる宇宙」:トランス・モダンの内面感性

以下、Kaisetsu氏と愚樵氏とのトランス・モダン的認識に関する「差異共振」的対話であるが、実に意味深長である。この「感情」、「感応」、「感性」、「パトス」、「共感」、「内なる自然」等々の問題は、きわめて重要である。今は余裕がないので、詳述的にコメントできないが、一言言えば、その通りである。
 また、安部公房であるが、学生の頃よく読んだ作家である。引用されている『砂の女』はおそらくいちばんの傑作ではないだろうか。
 とまれ、Kaisetsu氏の指摘で、安部公房の作品世界が、即非空間であることがわかった。そう、「情感」的には、いわば、乾いた叙情性(ドライ・リリシズム)があるのであるが、それも即非的感性と言えよう。
 思うに、安部公房は、村落共同体的日本を批判的に見ながら、何処にもない故郷(ユートピア)を求めていた。その「何処にもない故郷」とは、正に、「内なる自然」と通じると考えられる。
 また、愚樵氏の述べている「共感性」等の視点は、実は、誤解されている英国の作家D. H. ロレンスが既に提唱しているところである。晩年の『死んだ男(逃げた雄鶏』はいわば、差異共振コスモス、絶対的差異共振的コスモスを詩的に表現した中編小説である。 

参照:
D.H.ロレンスの『死んだ男』の画期的独創性:二項対立から不連続的差異へ

http://ameblo.jp/renshi/entry-10009910869.html

又は

D.H.Lawrenceの『死んだ男』
http://ameblo.jp/renshi/theme-10000374060.html

**************************

不思議なこと。同じ所を見ているという感覚。

〔トランス・モダン〕へ至るには、各々のパトスへの没入――すなわち【共感】――が必要です。〔トランス・モダン〕は【共感】の機序の探求であり、その探求を支えるのは「内なる自然」への信仰です。)

 という愚樵氏の言葉です。


 つまり、「砂の女」も、「内なる自然」の物語であり、しかも、この小説の巧妙な点は、内なる「砂の女」が、外なる「砂の女」と差異共振している点だと得心したのです。

 その媒体(Media)として、「砂丘」と「砂丘の大きな穴」が設定されています。そうして、勿論、 Media Pointとして主人公(の内なる自然)が設定されています。

 砂丘の穴の外、穴の中、穴の中の人間の心の中。

 これらが、三重奏、三つ巴の共振をしているのです。

 砂丘の穴の「外」は物理的には見えないから、結局は、人間の心の中と同値です。

 「男」は、「砂の女」の「穴」に墜ちたという設定とも取れて、多次元の「相克・相乗」が生じています。

 「砂の女」は、「砂である女」とも読めますから。

 愚樵氏が「内なる自然」を旅されておられる時、海舌も「内なる荒野」を旅していたように想います。
http://blog.kaisetsu.org/?eid=765851
『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu
参照:
〔トランス・モダン〕を阻むもの
2009-07-01
当エントリーは、海舌さんからのTB『「選択の限界」から、構造主義からトランス・モダンまでを説明してみる。』を受けたもの。また、海舌さんのエントリーは私のエントリー『「選択の限界」~好き嫌い』を発展させたもの。ですので、当エントリーを読み進めるより先に

『「選択の限界」~好き嫌い』(愚樵空論)

『「選択の限界」から、構造主義からトランス・モダンまでを説明してみる。』(『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu)

の順序でご覧になってください。
http://gushou.blog51.fc2.com/blog-entry-271.html

愚樵空論
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