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2009年08月06日 (01:08)

近代的認識における内的対象の排除の問題:五つの力をもつMedia Point 力学と同一性傾斜の「陰陽力学史」的様態性

近代的認識(近代合理主義、近代的「自己」)とは、外界認識中心であり、外界(現象)を物質と見て、その物質的認識を内界認識にも当てはめて、物質界として内界(精神現象・意識現象)を捉えようとするのである。それは、物質=同一性を内界に適用した認識であり、内界の差異を無視したものである。
 もっとも、内界認識については、西洋哲学においては、フッサール現象学がトランス・モダンの発端を確立したのであり、その点については、既述済みなので、ここでは言及しない。ここで述べたいことは、個々人の意識において、内界にどう対処するのかということである。
 ここで一般に男性と女性では異なると考えられる。一般に女性は内界知覚ないしは内界認識を男性よりも発達させていると考えられる。これは、何故かと言えば、女性においては、男性よりも、他者への志向性が強いからと考えられる。自己認識方程式(+i)*(-i)⇒+1から言えば、意識は単に右辺の+1に帰結するのでなく、左辺の様態も存しているからではないだろうか。
 とまれ、ここでは、男性中心的な近代的意識の様式を考えたい。即ち、右辺(+1:同一性・物質)へと傾斜する意識のことである。即ち、それは左辺の様態を排除する傾向にあると考えられる。何故かと言えば、左辺は、同一性的合理性には合致しない対象であるからである。一般には、言語認識には、あるいは、量的認識には合致しない対象だからである。
 とまれ、トランス・モダンとは、近代的認識によって排除された内界的認識の復権に拠るのである。これが、絶対的差異の認識、そして、絶対的差異共振の認識となるのである。この点はPS理論の核心で既述済みなのでこれ以上述べない。
 ここで問題とするのは、同一性へ傾斜する認識様態の力学である。これについては、数えきれないくらい検討を行なってきたが、今の段階で究明したい。思うに、結局、⇒+1と+1⇒との極性力学を考えればいいのではないのか。同一性傾斜とは、前者優位であり、後者が劣位にあるということではないだろうか。それに対して、女性的認識は、両者の均衡を保持したものではないだろうか。
 思うに、+1⇒とは、実際は⇒-1の「力」をもつのではないだろうか。それで、Media Point の(+i)*(-i)へと回帰するのではないだろうか。
 実軸認識においては、その回帰点がゼロ点に見えるが、実際は、虚軸
における回帰である。実軸のゼロ点の回帰が構造主義やハイデガーを含むポスト・モダン(ただし、後期デリダは除く)の発想の根源である。
 ここで、Media Point の力学について簡単に言うと、+i,-i,+1,-1の力とMedia Point 自体の力の五つの力が少なくとも作用している。(厳密に言えば、極性の多様な力がはたらくが、ここでは割愛して述べる。)そして、近代的認識は、+1に傾斜しているということになり、残りの四つの力が劣位になっている、ないしは否定されているのである。
 結局、本来的には、五つの力が精神にははたらいているのであるが、近代的認識においては、+1の力が特化されているのであり、極めて不均衡な、いびつな、一面的な認識である。そして、これは、ユダヤ・キリスト教西洋文明の特殊な傾斜であると考えられる。東洋文明やその他の非西洋文明は本来、均衡力学を保持する伝統をもつのである。
 では、端的にこの同一性傾斜の原因は何なのであろうか。ゾロアスター教ならば、悪神アンラ・マンユが根因と考える。では、それは一体何なのか。思うに、Media Point における力学があり、それが、同一性へと傾斜する事態が生起したということではないのか。Media Point 的力学史というものがあるなら、同一性傾斜という力学史の時期が生起したということになる。
 だから、同一性傾斜とは絶対ではなく、相対的である。それは「一時」的である。「流行」である。ここで、想起するのは、易(えき)である。それは、陰陽力学を説いているのであり、その陰陽力学において、同一性傾斜を簡単に説明するができよう。つまり、陽極への傾斜という事態である。そして、陽、極まれば、陰に転ず、ということであり、それは、同一性から差異への転換を示唆していると考えられる。
 だから、トランス・モダンへと転換とは、必然なのである。宇宙の法則、摂理である。

追記:思えば、詩人・版画家のウィリアム・ブレイクは、ユリゼン(近代合理性)が支配的になり、四つの力の関係が歪んだことを説いていた。
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