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2009年08月26日 (13:14)

物質とは何か:同一性傾斜の発生について:自然環境の苛酷化と父権文明の誕生

これまで、物質と身体を区別し、前者は後者の同一性的抽象に過ぎないと述べた。記号で言えば、⇒+1が身体であり、+1が物質であるが、本来、⇒+1において、⇒と+1は分離できないもの(一如、不分離、不二)であるが、それに対して、無知の状態で、+1を分離させて物質を虚構したと言える。
 本来不分離、一如、不二(ふじ、ふに)のものを分離させる「力」とは何かと言えば、それは当然、同一性志向性である。これが、マーヤーを形成するのである。カント哲学で言えば、超越論的形式である。構造主義の構造である。人間は、とりわけ、父権主義は、これに傾斜ないしは偏向していると考えられる。(思うに、この傾斜はエロスと呼べるだろう。同一性欲望であり、それは、物質的欲望である。そして、支配・権力的欲望と考えられる。父権的欲望と言ってもいいだろう。また、二項対立的欲望である。二者択一的欲望である。そして、アンラ・マンユである。)
 これは、記号で見ると、⇒+1の⇒の先端に存すると考えられるが、この、いわば、同一性原理の発生について精緻に考察しよう。
 同一性原理とは、主観性と客観性の二元論であり、西洋文明の特性である。(それに対して、東洋文明は不二一元論である。あるいは、極性論である。その結晶が即非論である。)
 具象的に検討しよう。眼前に、小楢(こなら)の木を見ているとしよう。これは、確かに、「わたし」の外部に存在している。即ち、「わたし」と小楢は分離している。これは、即非の非である。非の現象である。しかしながら、「わたし」は小楢であるという知覚も可能なのである。映像的にはクローズ・アップすると、そのような即の知覚が生まれやすいのではないだろうか。
 即非知覚において、即の知覚を喪失すると、非の知覚、即ち、同一性的知覚、二元論的知覚が中心化されて、西洋文明的知覚が生起するのである。端的には、近代西洋文明的知覚である。(東洋文明的知覚をコスモス一体的知覚、西洋文明的知覚を機械的知覚と呼べるかもしれない。)
 「わたし」は「わたし」であり、小楢は小楢であり、「わたし」は小楢ではないという知覚・認識が生起するのである。これは、本来のMedia Point 的知覚、即非的知覚、差異共振現象への暴力ないしは抑圧なのである。この、差異への暴力(抑圧)が問題なのである。(これが、戦争や差別等の悪の根因である。)
 端的に、この同一性傾斜はどうして生じるのか。これは、人類の根本的謎の一つである。換言すると、父権主義や一神教の発生の原因である。
 思うに、総体的なMedia Point において、一つのそれまでにない変異が生じたのではないか。Media Point は本来、陰陽的であり、陰へ傾斜する場合、陽へ傾斜するときがあり、常に生成流転的である。ここで、陰を差異、陽を同一性とすると、陽=同一性へと傾斜する力学が発生したと考えられる。これは、男性の誕生とも言えよう。正確には父権主義の誕生である。
 Media Point は生成流転的なので、変化するが、この陽=同一性傾斜は、いわば、変化を否定して、固定作用があり、本来、反自然的である。これは、いったい、何を意味するのか。不自然なものがそこには発生しているのである。
 一種、突然変異である。父権的突然変異、同一性的突然変異である。以前、仮定したことであるが、どうやら、気候変動と関係しているのではないだろうか。あるいは、天変地異ないしは地殻の大変動等と関係しているのではないのか。
 生存のために、同一性傾斜が必要になったのではないのか。つまり、生存環境が生存に厳しくなったとき、安定した身体的生活(エロス的生活)のためには、同一性傾斜が必要になったと考えられよう。
 それを作業仮説とすると、気候風土、自然環境の過酷苛烈な土地で、同一性傾斜が発生すると言えよう。これには、極地や砂漠地域が入る。
 この過酷な環境に対して、生き延びるためには、同一性傾斜が必須であり、主客二元論が生起し、同一性主義的思考が生まれたと考えることはできる。
 思うに、これこそ、人類文明の大革命であろう。(ここで想起するのは、キューブリック監督の有名な『2001年宇宙の旅』である。人類の祖先と想定される原人が棍棒をもって、同類(あるいは、猿)に襲いかかり、食肉するのである。)
 これは、言い換えると、同一性の狂気・無知・盲目・妄想・妄念・妄執等の発生でもある。これが、父権文明、西洋文明の根底・基底・土台に存するものである。
 とまれ、過酷な環境において生存(エロス的に生存)するために、同一性傾斜が必然・変異的に生起したということなる。いわば、自然の悪の側面によって、同一性傾斜(父権文明、ユダヤ・キリスト教西洋文明)が生まれたとことになる。これは、脱母権文明、脱東洋文明の大革命なのである。これで、本件の課題の解明を終えたこととしよう。
 さて、ここで簡単にトランス・モダンへと差異共振的に変異せん(自発的変異)とする現代世界を考えてみると、これまで繰り返し述べてきたように、西洋文明ないしは父権文明の悪、同一性傾斜の悪が巨大化して、無秩序が生起したため、今やそれを相克する時代となっているのである。脱父権文明、脱西洋文明、脱一神教文明の時代を創出せんとしているのである。
 これは、同一性的大革命に並ぶ、大進化である。これは、大革命ではなく、大回帰である。復興・復権・ルネサンスである。大新生である。大一新である。
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