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2010年06月06日 (22:38)

エドマンド・バーク 崇高と美の観念の起原 Edmund Burke : A Philosophi

エドマンド・バーク 崇高と美の観念の起原 Edmund Burke : A Philosophi

私はカントの『判断力判断』で崇高と美に関する議論を知ったが、バークの論考はそれの原点であるが、類似したものと思っていたが、実は異なるのである。
 カントの区別だと、両者の差異がやや曖昧になるが、バークは明確に、両者を区別しているのである。
 分かりやすく言えば、崇高とは悲劇的なものであり、美とは喜劇的なものである。あるいは、恐怖と愛らしさの違いである。
 ある文学理論では、悲劇は喜劇的構造に入るということが言われるが、バークの観念では、両者は独立したものである。つまり、絶対的差異である。
 哲学的には、これは、スピノザ哲学の歓喜主義を批判していることになる。恐怖や苦が肯定されるからである。
 まだ、よく理解していないが、バークの区別は、現代でも有効である。例えば、以前指摘したが、日本の似非ジャーナリズムは、悲劇的認識が欠落していると述べた。言い換えると、バークの用語から言えば、崇高性が欠けているのである。
 私がよく転載する英国のテレグラフ紙は、崇高的認識があるのである。
 邦訳であるが、生硬で、読みにくいのは確かである。もっとも原文の叙述にも問題があるだろう。

追記:言うのを忘れていたが、崇高とは、同一性を破壊するエネルギーではないだろうか。ニーチェで言えば、美はアポロであり、崇高はディオニュソスである。
 PS理論では、美は⇒+1でないだろうか。しかるに、崇高は、⇐+1ではないだろうか。つまり、美の崩壊であり、Media Pointがいわば剥き出しになるのではないだろうか。
 言い換えると、⇒+1が生ならば、⇐+1は死であろう。もっとも、+1は物質であり、それは、死であるが、実際のところ、崇高ではない。崇高は、超越性がいわば顕在化すると言えよう。日の出や日没は崇高性があるだろう。
 とまれ、後で検討したい。


エドマンド・バーク
崇高と美の観念の起原
Edmund Burke : A Philosophical Inquiry into the Origin of
Our Ideas of the Sublime and Beautiful 1757 中野好之訳
みすず書房 1973・1999


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 いまはなぜだかすっかり看過されてしまっているようだが、哲学芸術思想のなかには、「美学」という領域がある。エステテイックス(英 aesthetics、仏 esthe´tique)だ。そう言っては実も蓋もないけれど、つまりはエステだ。エステではあるけれど、メルロ=ポンティ(123夜) も、ロラン・バルト(714夜) も、九鬼周造(689夜) も中井正一(1068夜) も、それからウンベルト・エーコ(241夜) も、みんな本格的な美学者だった。こういうエステにこそ通院したほうがいい。
 美学は、1735年にドイツのアレクサンダー・バウムガルデンがその必要に気づいたときは、まだ「感性学」という意味だった。認識の能力には上位に“悟性の学”としての論理の学があるとしたら、下位には“感性の学”としての美についての認識の学があるはずだという判断から生まれた。バウムガルデンはライプニッツ(994夜) とヴォルフの思索の系統を引いていた。
 その後、美学はカントによってその最初の体系の確立を見たというのが通り相場になっている。1790年の『判断力批判』がその結晶的成果である。それでまちがってはいないのだが、そのカントに多大な影響を与えた一人の青年の大論文があったことを忘れてはいけない。それがエドマンド・バークなのである。ぼくは「遊」の第1期をつくっているころに出会って、うーん、と唸った。


http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya1250.html

* A PHILOSOPHICAL INQUIRY INTO THE ORIGIN OF OUR IDEAS OF THE SUBLIME AND BEAUTIFUL; WITH AN INTRODUCTORY DISCOURSE CONCERNING TASTE 67
*
o PREFACE
o CONTENTS
o INTRODUCTION
o PART I
o PART II
o PART III
o PART IV
o PART V
o APPENDIX

http://www.gutenberg.org/files/15043/15043-h/15043-h.htm
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