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2013年07月28日 (20:19)

日本の大地とは何か:縄文的自然:地霊の波動

テーマ:森の哲学:気超科学:ゼロ地場と聖地

今日、最近見つけた貯水池(沈澱池)の畔で過ごした。
 折りたたみアームチェアで、ボーっと過ごした。
心地よい風に吹かれ、また、近くの畑地や遠くの山を見て過ごした。
 弛緩して、半意識状態であった。
 さて、その後、近くのスーパーに行って来たが、途中、地霊ということを考えた。確かに、私が今日過ごした緑濃き土地一帯には、地霊と呼びたいものを感じたのである。
 そう、なにかこわいものである。怖いもの。畏怖すべきものだろう。分厚い強い波動、霊気のようなものを感じた。
 とまれ、緑の大地のこのような力への畏れは、思うに、かつて、奈良の吉野で感じたものに近いかもしれない。吉野では、山地に蠢く龍のような、不気味なものを感じたのである。それは、確かに恐怖であった。
 しかし、今日感じたものは、恐怖というよりは、畏れである。
 合理的知性では捉えられない力の存在である。思うに、これが、縄文の霊なのではないだろうか。
 大陸の合理的精神をもった渡来人は、恐怖を感じたと思う。
 それは、古事記に書かれているだろう。
 また、それは、ゲルマンの暗い森に遭遇して感じた古代ローマ人の恐怖に近いかもしれない。
 とまれ、大地の霊、濃い緑の大地の霊力と言いたいような波動である。気という言葉では弱すぎる。地霊というより、大地霊である。土霊である。

参照:
第25 国譲りという名の侵略を考える前提問題 - point.ne.jp

鈍感な人たちがいまだに国譲りと言う

 さてさて,やっと,国譲りという名の侵略です。実際には,天菩比神(あめのほひのかみ),天若日子(あめわかひこ)が役立たずだったので,建御雷神らを派遣して侵略となるのですが,私は,その全体を,国譲りという名の侵略といいます。

 ところで,一般には「国譲り」という文言が使われています。しかし誤りです。私は,「国譲りという名の侵略」という言葉を使います。その,叙述と文言にあまりにも鈍感な精神が許せないからです。さらに,時代精神にも鈍感だからです。さらに,そうした鈍感さは,世の中に害毒をまき散らすからです。

 古事記にも日本書紀にも,「国譲り」という文言はありませんし,そんなお話など,どこにも書いてありません。

 日本書紀を見てみましょう。そのころ葦原中国は,「多に(さわに)蛍火(ほたるび)の光く(かがやく)神,及び蠅声なす(さばえなす)邪しき神(あしきかみ)あり。復(また)草木咸に(ことごとくに)能く(よく)言語有り(ものいうことあり)」。すなわち葦原中国は,蛍火が輝くような多くの神がおり,蠅のように小うるさい邪神がたくさんおり,草木さえもものを言って人を脅かすような国だったのです。
 そこで高皇産霊尊は,「八十諸神(やそもろかみたち)を召し集へて」,「吾(われ),葦原中国の邪しき(あしき)鬼を撥ひ(はらい)平け(むけ)しめむと欲ふ(おもう)」と述べ,誰を派遣したらよかろうかと問うたのです。

 まるで,鬼ヶ島の鬼退治ですね。未開の地に対する軍事的侵略。キリスト教の看板を掲げたヨーロッパの植民地主義みたい。人類共通のお約束の構図。人間ふぜいがやることは,1000年たっても同じなんですね。

 古事記を見ましょう。天菩比神の次に派遣される天若日子は,天之麻迦古弓(あめのまかこゆみ)と天之波波矢(あめのははや)という武器を携行します。次の建御雷神(たけみかづちのかみ)は,武神であり雷神です。この神は,大国主神に対して,十拳劔(とつかのつるぎ)を逆さまに立て,胡座をかいて,「汝がうしはける葦原中国は,我が御子の知らす国と言依(ことよ)さしたまひき。故,汝が心は奈何(いか)に。」と問いかけます。お前が治めている葦原中国はわが皇子が治める国との命令があったが,お前はどうするんだ,なんていう意味です。内容は,日本書紀も同じようなもんです。

 恫喝そのものですね。現代なら強盗か恐喝か。もっと大きなことを言えば,一方的な宣戦布告です。イラク戦争前夜のアメリカの態度と同じです。

 逆らった建御名方神(たけみなかたのかみ)は,腕をへし折られ,諏訪湖まで逃げていき,生涯そこから出ないと,誓わねばなりませんでした。「恐し(かしこし)。我をな殺したまひそ。」というのが,彼の命乞いです。建御雷神は,高天原に帰り,葦原中国を「言向け和平(やわ)しつる状」を「復奏」したのでした。将軍の凱旋と申せましょう。

http://www3.point.ne.jp/~ama/old/25.html
日本書紀を読んで古事記神話を笑う・初版 - point.ne.jp
by 天 語 人 (あまがたりびと)
日本書紀を読んで古事記神話を笑う - point.ne.jp

今回の改訂新版は,「古事記神話を笑う」という点から,「日本神話を解明する」という点に,軸足が移っている。
 我田引水かもしれないが,論述は,より体系的で,全面的になっている。

 古事記の「へんてこりん」を訴えた初版と違い,日本神話を,ほぼ全面的に論じたものになっている。

 そんなわけで,この改訂新版には,「物語読者として日本神話を解明する」という副題をつけた。


改訂新版の読書案内(1)

 初めて読む方は,

「第19 日本神話の故郷を探る」
「第23 日本神話の体系的理解(日本書紀を中心に)」
「第24 日本神話の構造と形成過程」
「第30 日本神話のコスモロジー」
「第43 アマテラス神話は確立していない(日本書紀を中心に)」
「第70 古事記独特の三種の神宝」
「第77 日向神話の体系的理解」
「第79 三種の宝物再論」
「第80 日本神話の大きな構成(三輪山のオオナムチとの出会い)」

を,まず最初に読んでいただきたい。

 これで,日本神話の全体像が得られるだろう。

 次に,

「第25 生まれたのは日の神であってアマテラスではない」
「第26 日の神の接ぎ木構造」
「第34 日本神話のバックグラウンド・縄文から弥生への物語」
「第35 海洋神アマテラスと産霊の神タカミムスヒ(日本書紀を中心に)」
「第36 支配命令神は誰なのか(ねじれた接ぎ木構造)」
「第37 アマテラスとタカミムスヒの極めて危うい関係」
「第45 異伝に残された縄文の神スサノヲ(日本書紀を中心に)」
「第49 オオクニヌシの王朝物語」
「第52 偉大なるオオナムチ神話(大八洲国を支配したオオナムチ)」
「第59 『皇祖』『皇孫』を奪い取る『皇祖神』タカミムスヒ(国譲りという名の侵略の命令者)」
「第61 古事記における命令神(国譲りという名の侵略の命令者)」

 これで,日本神話のたて軸が理解できるだろう。

 古事記に対する批判はいらない,日本神話の全体像をとりあえず知りたい,という方にもお勧めしておく。

http://www3.point.ne.jp/~ama/
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