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2008年01月29日 (15:12)

検討問題:資本の差異化とは何か:差異価値に基づく同一性価値のエネルゲイア化?

先に私は、資本の差異化ということを言ったが、考えてみると、あいまいな観念であると思う。いったい資本とは何か、である。同一性価値(同一性交換価値)の資本(金融資本)なのか、それとも、差異価値(質価値:差異共振価値)としての資本なのか、両方が考えられるだろう。
 しかしながら、後者は通常、同一性価値の基準によって評価されているだろう。たとえば、ある企業の創造性の価値は、売り上げ等の同一性価値によって評価されるだろう。つまり、現実の資本主義において諸価値が、同一性価値によって評価されているということである。つまり、差異価値が差異価値として評価されるのではなくて、同一性価値という異質な価値基準によって評価されているということである。ここに諸価値の混乱・混同・混沌があると言えよう。つまり、わかりやすく言えば、価値評価が狂っているのである。
 ある価値を価値そのものとして評価するのではなくて、同一性価値によって評価するという現実があるのである。つまり、差異である価値を同一性という貨幣交換価値によって評価するという現実が資本主義にはあるのである。
 ここには、同一性主義が支配していると言えよう。そして、私は、同一性主義を狂気・妄想・悪・エゴイズム・闇(無明)等であると考えているのである。しかし、これが現実である資本主義の正体である。
 結局、真如(しんにょ)・真実・真相を認識する必要があるのである。即ち、価値を価値そのものとして認識し評価することである。つまり、価値とは本来、差異価値なのであり、差異価値として認識評価すべきであるということである。
 そう、ニーチェが説いたように価値転換が必要なのである。同一性中心主義(デリダのロゴス中心主義)を解体・脱構築して、差異価値を評価すべきなのである。ただし、同一性価値は同一性価値として評価すべきである。つまり、差異価値と同一性価値を明確に分離して、それぞれ評価すべしということである。現代資本主義は、両者を混淆しているのである。ポスト・モダン理論がそうであったのである。
 では、本件の問題にもどると、資本とは何か、である。差異価値が資本なのか、同一性価値が資本なのか。思うに、資本という概念ないしは観念は、混乱しているのではないだろうか。つまり、二つの価値を混同して資本と呼んでいるのではないだろうか。差異価値も資本であり、同一性価値も資本である。そして、差異価値「資本」は、同一性価値によって評価されているのである。つまり、同一性価値(正確に言えば、貨幣価値)が中心化されて、資本となり、その価値基準から差異価値も評価されて資本とされているということであり、つまり、同一性価値=資本の視点から差異価値が評価されて資本となっているのである。いわば、差異同一性価値資本となっているのである。同一性価値資本が中心化されて、差異価値が否定・排除・隠蔽されているのである。ここに要注意である。そう、ここが根本的なポイントである。(マルクスなら、「ここがロドスだ、ここで跳べ」と言っただろう。)
 この価値評価の混同によって、資本主義はカオス・無秩序をもたらしているのである。結局、繰り返すが、差異価値を差異価値として、同一性価値を同一性価値として、純粋に評価することが科学的であるのである。(そう、資本主義は、価値混同において、非哲学的・非科学的・非理性的でなのである。)
 結局、物質的且つ非物質的生産・創造において、差異価値共振性があり、そこから、差異価値(製品・商品・生産物)が発生するのである。そして、この差異価値を同一性価値(交換価値・貨幣価値)を介して、販売するのである。同一性価値とは物質的価値であり、その観点から、生産・創造は評価されることになるのである。しかしながら、これは、いわば、仮象的評価である。仮面的評価である。ここには、いわば、虚偽があるのである。あるいは、誤謬があるのである。
 交換において、あくまで、差異価値は差異価値である。しかるに、同一性価値としての交換価値が評価されてしまうからである。ここに混乱があるのである。
 つまり、同一性価値としての交換価値=貨幣価値は仮象・仮面に過ぎないのであり、本体・真実・真如として、差異価値が存しているのである。言い換えると、差異価値がイデア・本体であり、同一性価値=交換価値=貨幣価値とは、仮象・仮面、仏教で言えば、空に過ぎないということである。これを現代の経済学は理解していないのである。
 途中。
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